【日本人ママの台湾台北での子育て】満足?不満?海外育児の参考に!

👪 台湾で子育て

【自己紹介】台湾台北で乳幼児~小学校まで子育てをしてきました

こんにちは、カオルコです。

私は、台湾の首都「台北」にて二人の小学生の子供を育てています。
下の子が産まれてから、日本人の夫と共に台北に移住しました。

そのため、子供が赤子の時から、幼稚園、小学校と、ここ台湾台北で子育てを経験し、そして、今も奮闘中の身であります。

我々は台湾に移住していることも理由ですが、子供の小学校については、台湾の現地校を選択しました。

これまで、また今も、様々な苦労もありますが、台湾の子育て環境・内容にはとても満足しています。

まだ道半ばではありますが、今回は、台湾台北で子育てをするにあたっての特徴をシェアしたいと思います。

今回はこのような方向けに記事を記載をしています。

  • 台湾に移住して、台湾で子育てをされている方、またはこれから子を持つ予定のある方
  • これから海外移住、台湾移住を検討される方で、子持ち家庭またはこれから子を持つ予定のある方
  • 海外または台湾での子育てについて知りたい方
  • 海外移住して、子育てに奮闘している日本人ママの方で、他国(台湾)の状況も知りたい・参考にしたい方(←一緒に頑張りましょう!)

台湾以外の国であっても、国の事情は違えど検討すべきポイントは参考になると思います。

それでは最後までお読みいただけますと幸いです。

台湾の子育て環境

総じて台湾は子育てがしやすい

まず、大きな特徴として、台湾は非常に子育てがしやすい国と言えます。
私は、台湾は世界で一番子育てがしやすいと言っても過言ではないと思います。

大きなポイントは、生活する上での安心(治安、医療、食事など)充実した育制度の他、基本的なところで、まず、最初に「人」の点が挙げられます。

ここから先、以下の順番でお話をします。

  • 台湾の子育て環境の大きな基盤:台湾の「人」の点
  • 台湾の医療事情
  • 台湾の食事事情
  • 台湾の子育てインフラ事情
  • とはいっても大変なコト、台湾の子育てをする上での苦労
  • 他の国では悩ましいが、台湾ではあまり問題にならないこと

それでは最後までお読みいただけますと嬉しいです。

子育て環境の大きな基盤:台湾の「人」という点

台湾の「人」の点:
子供にやさしい人が多いこと、人と人が支え合う文化・慣習が強いこと

まず最初に、台湾は、人と人が支え合う気持ちが強い文化が根付いています

これに加えて、台湾人は、子供のことが好きな人が多いです。そして、道徳教育からなのか、子供を連れて公共交通機関に乗ると、多くの人が席を譲ってくれます。
我こそが席を譲るのだと言わんばかりに、席譲りの競争になるくらいです。

子連れだけではなく、お年寄り、妊婦、体が不自由な方への席譲りも同様です。
子供が好きであるということ、そして、子育てへの相互の理解があると言えます。

この人と人の支え合い、子供が好きな人が多い、子育ての相互理解がある点、いずれも台湾の民度や道徳教育から来るものですが、子育て環境の基礎としてはとても重要であり、子育てのしやすさに大きく寄与していると共に、子育てをする私としては感謝です。

私は東京に住んでいたことがありますが、台湾に来て、子供と電車やバスに乗り席を譲られた時、ハッとしました。
私が子供を出産して少しした時、東京では、いわゆる「妊婦マーク」を付けて電車に乗るのが恐いという記事を見ました。悲しい気持ちになりました。
私も小さい頃は、お年寄りや体の不自由な人には席を譲るよう教育を受けました。
それはどこに行ったのか。台湾で思い出されることも多かったです。

また、日本では、高級店に小さな子供を連れていくということは、周りの目を気にして難しいということもあると思います。日本では子連れお断りの店も多いと思います。
台湾でも、周りの目を気にすることは大事ですが、高級店でもどこでも子供も連れて行くことできる点、一般的です。
とある比較的良いレストランに知人に家族を招待してもらい、連れて行ってもらった時、うちの子供が泣いたり、大きな声を出した時、私は周りのお客の目がすごく気になってしまいました。すいませんと言い、私が申し訳ない顔をしていると、他のお客は気にする様子もなく、むしろあるお客が、子どもの元気な姿を見て、微笑ましい顔で「全然大丈夫、子供は元気が一番よね」と返してくれました。

台湾では、互いを支え合う気持ちが強いなと本当に思います。

お年寄りから、若い方まで、互いを支え合う文化と慣習は、子供を育てる環境としては、とてもありがたいことです。

台湾の子育てがしやすい環境として、まず、一番は、台湾の人の点、人と人とが支え合う文化が根付いていることが挙げられます。

台湾の子育てインフラについて

台湾の医療事情について

子育てをする上で大事なことは、なんといっても医療かと思います。

子供はすぐに風邪をひいたりしますし、なにかあった時には信頼できる病院にかけつけることができる、そんな安心できる環境は大事ですよね。

まず、台湾の医療レベルは世界的にも高い方と言えます。

台湾医療の世界での評価例

  • 2020年・2019年 世界各地の生活コストに関するデータを提供する「Numbeo」調査にて、医療・ヘルスケア分野で2年連続世界一
  • その他にも、2019年「米国のエグゼクティブ向け雑誌CEO WORLD」、2014年「The Richest web」では共に世界一位と評価などがあります。
  • 台湾は、中国との関係から世界的に国としての位置づけが微妙となることがあります。そのため、評価機関・団体によっては、台湾はそもそも評価対象として外されていることも多いです。しかし、それでも、これだけ評価がなされていることは客観的に一定の実績を有し、評価がなされているものと考えられるというわけです。
  • 私は、台湾に来てから、日本でもオンライン診療をしたりしましたが、そのお医者さんが教えてくれたのは、台湾の医療レベルは高いということと、日本では諸種課題によって認められないより有効な薬がたくさんあります(政治的・利権の問題で難しいという話でした)。ここは実際に海外に住んで初めてわかることです。

また、台湾には、日本語ができる病院やクリニックがいくつかあります。英語であれば、多くは問題ありません。
特に台北であれば、日本語や英語対応可能な病院は、他の地域に比べて多いです。

また、医療費ですが、台湾も健康保険制度があります。そのため医療費は限定的です。子供の医療費は、基本的に無料で、保険適用外の薬や治療についてのみ費用がかかります。

ブリ
ブリ

こんにちは、TJ-ブリです。
ちなみに、私は、台湾現地の病院で、切開を伴う歯の抜歯手術やポリープの切除手術をしました。

抜歯手術は150元(600円)、ポリープ切除については2,000元(8,000円)ほどでした。

他国の場合、健康保険制度が整備されておらず、高額な医療費となるため、自ら任意で保険を付帯しなければ生活が難しい場合もありますが、台湾はそのような高額な医療費になる問題はないと言えます。

医療制度と保険制度が整っていることは非常にありがたいことでした。なお、そもそも、健康保険制度と医療費が莫大でないかという点は、移住する前の大きな検討ポイントでもありました。

台湾の医療事情、病院事情の詳細は、こちらの記事「【2021年版 台湾の医療・病院事情 】旅行中・滞在中のもしもの時のために! 」を参考ください。台湾の医療事情、病院の状況、もしもの時の対応、台北の外国語ができる病院の紹介、病院での診察の受け方などをまとめています。

【台湾の医療・病院事情 】旅行中・滞在中のもしもの時のために!
台湾居住中でも旅行中でも、もしもの時に備えておきたい病院。救急車を呼ぶ場合は?病院に行ったらどうしたらいいか?日本語のできる病院はあるか?こんな悩みを解決します。移住前、旅行前に必ず押さえておきましょう。

 

台湾にお住いの方で緊急の場合、様々な相談対応の窓口(日本語可)

台湾政府機関である内政部移民署には、外国人向けのホットラインがあります。
台湾にお住いの方で、医療や病気のことを含めて何か相談事、急なことがある場合、こちらに相談することも手段の一つです。

内政部移民署外国人向けホットライン

  • 24時間 年中無休(日本語・中国語・英語の場合)
  • ベトナム語、タイ語等でもサービスを提供(平日月曜~金曜 9:00-17:00)
  • 医療以外にも、ビザ・居留、仕事、教育文化、税金、健康保険、交通、簽證、居留、工作、教育文化、稅務、法律、安全、その他生活に関する様々なことに対する相談窓口
移民署中文網-錯誤訊息

 

台湾の食事事情について

東門市場

台湾の食事事情については、台湾料理・中華料理の他、多くの食事のレパートリーがありますし、食材の調達もスーパーや市場を中心に容易です。産業として非常に成熟しているため、食の品質や安全性については、政府の基準もある程度厳しく、比較的安心できると言えます。

少しお話をします。

まず、外食についてですが、多くの日本人が台湾旅行が好きな理由の一つに食事がありますよね。

台湾は、食文化、外食産業が発達しています。そして、レストラン、飲食店の量は極めて多いことから、競争がとても激しいです。そのため、味のみならず、品質については非常に気を遣っている印象です。安全性について、問題があるとたちまちネットで悪い評判が広まり、営業の存続が危ぶまれるためです。

また、外食のみならず、スーパーも多く出店しています。地元の全聯のほか、カルフールといった一般スーパーのほか、JASONS、微風BreeezeSuperといった高級スーパーなど、ラインアップはたくさんです。

この他、食材という点では、伝統市場として、新鮮な食材を求めて、台北市内でも多くの市場が朝から盛況です。

離乳食・粉ミルク・オムツといった子育てグッズも問題なく手に入る

子供を育てるためのグッズ、例えば、粉ミルク、オムツといったものも問題なく手に入ります。
日本製のものも揃っていることは嬉しいです。会社でいえば、明治、森永、雪印など、大手乳製品メーカーは台湾に参入しています。

ショッピングセンター、デパートのほか、路面店などで容易に手に入ります。

👦 卡多摩 (Kǎ duō mó) -KODOMO-

  • http://www.kodomoshops.com/
  • 台湾各地にお店があります。子供服、乳幼児用品とラインアップは豊富です。

👦 赤ちゃん本舗

なお、子育て、子供の成長にとって大事な栄養素、それはやはり乳製品。牛乳、チーズ、バター、マーガリンといった乳製品。しかし、台湾、乳製品が結構高い、、、という問題はあります。台湾のTPP加入によって、少し緩和されることを願ったりもしています…

台湾の教育制度について

台湾移住を検討するにあたって、教育事情、教育制度はどうかについてもかなり調べました。課題としては、台湾の公用語である中国語をどうするか、また、そもそも台湾の教育レベルはどうなのかという点でした。

言語の点で言えば、幼稚園、小学校共に日本語ができる先生がいる学校がある、日本人学校があることは、まず最初の安心材料でした。

台湾の幼稚園

台北において、日本語ができる幼稚園は主に以下が挙げられます。
大きく2つのエリアで紹介します。一つは、天母エリア。このエリアは、古くから日本人含む外国人が住むエリアとして有名で、日本人学校(小学校・中学校)及びアメリカンスクール・ヨーロピアンスクールがある影響もあり、今もなお日本人含めて外国人が多く住むエリアとなっています。そして、その他の台北のエリアにて紹介します。

天母エリア:日本人含めて外国人が多く住むエリア

その他の台北エリア

なお、台湾の首都台北に住む場合で、子供がいらっしゃる方の多くは、この後述べます小学校にて日本人学校を選択されるケースが多いので、それを見越して、天母エリアに住み、上記の博如(ひろか)日本幼兒園、または心愛(しんあい)幼兒園に入り、日本人学校へ進学されるケースが多いです。

大切な我が子を預けることになるため、幼稚園選びはとっても大事ですよね。台湾の幼稚園の詳細、選び方についてはこちらの記事「【台湾台北 子供の幼稚園どうする?】安心して我が子を預けたい【今後を踏まえる】」にまとめています。参考になるはずです。

【台湾台北 子供の幼稚園どうする?】安心して我が子を預けたい【今後を踏まえる】
子供にとっての最初の外での教育となる幼稚園選び。とても大切ですし、海外、台湾では色々と悩まれる方も多いと思います。 日本語ができる幼稚園?インターナショナル?モンテッソーリ? 何より、子供のことが心配。安心できる幼稚園を見つけたい。幼稚園選び・見学のポイントを解説します。皆さまの幼稚園選びに少しでもお役に立てたら幸いです。

台湾の小学校

そして、小学校、中学校についても日本人学校があること、ここは大きいことかと思います。

台湾の日本人学校
台北・台中・高雄
にあります。

ただ、私の場合、いろいろ調べた結果、台湾の教育制度はレベルが高いということで、小学校からは現地校への進学を選択しました。

台湾も学歴は重要視されます。数学、中国語といった基礎科目は充実していますし、道徳教育もしっかりしています。日本と似ているとも思いますが、移住を選択したこともあって、現地校を選びました。

また、台湾では、国際化の促進としてバイリンガル教育(中国語・英語)が政策として推進されています。

英語教育は当たり前になっており、台湾の若い方は基本的な英語であればできる方が増えています。

バイリンガル指定学校を含めて、台湾の小学校については、こちらの記事【台湾在住。子供の学校どうする?】目的別に小学校選びの不安を解消に全てまとめています。台湾政府の方針、小学校の特徴、注意事項を含めて、必要な語学ごとに考える必要がありますので、台湾移住と共に子供を小学校に入れる必要がある場合は読んでおくと良いと思います。

【台湾台北 子供の学校どうする?】目的別に小学校選びの不安を解消
子供連れの家族にて台湾移住、台湾駐在した場合に直面することが、子供の学校選び。日本語で対応できるのか?子供へ中国語を学ばせたい、英語を学ばせたい、一体どのように選択していけばいいか?今回は、「小学校」に焦点を当てて、学校選びについて徹底解説します。この記事で台湾の小学校の制度と日本人にとっての選択肢が整理できます。

台湾では保母さん・シッターさん・子どもの面倒を見てくれるサービスが充実

台湾では、共働き家庭がかなり多いです。それもあって、保母さん・シッターさん・子どもの面倒を見てくれるサービスを利用することが一般的です。

さらに、一定の競争下にもあることから、比較的リーズナブルかつ質の高いサービスを受けることができます。

私は、「Bananny」というサイトを使い、子どもが小学校に入った今も、中国語の読み聞かせをしてもらったり、子どもと一緒にテーブルゲームをやったり本屋に行ってもらったりと、週に1-2回2-3時間程度、限定的に利用しています。

優秀な大学の学生さんでとても優しく丁寧に子どもと接してくれます。子どもたちも彼女が大好きです。

海外の子育ては、ワンオペ育児になりがち、台湾であっても大変なことはあります。
その時、育児のサポートをしてくれる仲間が増えたらどれだけラクでしょう。

もちろん、これらのサービスを利用する場合の注意点もあります。
こちらの記事「【海外子育て-脱ワンオペ思考】台湾で信頼できる保母・シッターを利用~Bananny~ 」にまとめていますので、海外子育ての脱ワンオペ育児の参考としてお読みください。

その他のインフラ体制

インフラ(公共交通機関・道路編)

乳幼児を育てるために使うのがベビーカーですね。

台湾も、いたるところでバリアフリー化がなされています。

また、電車・駅もバリアフリーが基本です。体が不自由な方、ベビーカーでもスムーズに電車を利用することができます。

東京もバリアフリーが進んでいますが、駅の端であったり、かなり遠回りしなくてはならなかったり、少し不便を感じたことがあったのは事実です。また、電車が混んでいる時は、ベビーカーのまま電車に乗るなんて言語道断(という目線を感じる)という気もありました。

台湾では、車いすでもベビーカーでも、そのまま電車に乗れますし、エレベーターが複数設置されているので、比較的スムーズと思います。バスに乗る場合は、車いすやベビーカーは少し不便なところがありますが、バスの運転手のサポートや、周りの人が手伝ってくれたりします。このあたりも支え合い文化が生きていますね。

また、外の歩道についても、多少ぼこぼこはしている場所はありますが、大半はバリアフリーとなっています。階段だけしかないというのはあまり見たことがありません。

そのため、特に乳幼児を育てるという点でのインフラは整っていると思います。

但し、バスやタクシーについては荒い運転の場合があったり、また、台湾はバイクが多く運転マナーが悪いケースもあります。歩道、横断歩道、青信号であってもくれぐれも気をつけましょう。

この点や、乳製品が高いことも含めて、「台湾に住んでいて、これはなんとかならないものか・・・」と思ったことはいくつかあるのは事実です。子育てに限らず、台湾で生活する上では、こちらの記事「【ここどうにかならない!?台湾!】台湾移住生活で困ったこと、何とかならないのか!全部ぶっちゃけます!」も参考になりますので、良かったらご覧ください。

【ここどうにかならない!?台湾!】台湾移住生活で困ったこと、何とかならないのか!全部ぶっちゃけます!
台湾移住… 食事はおいしい、生活もしやすい、人もやさしい、日本人が住むには最高です。 それでも長く生活していれば困ったこともあります。台湾に長く住む立場から、ここは何とかならないものか、包み隠さず話します。対策や注意点も含め、海外移住検討者で台湾を候補としている方、必見です。

 

子供向けの遊べる施設がたくさん

子育てという点で便利なのが、子供が遊べる施設がたくさんあるということです。
首都台北でも、ところどころに公園があり、多くの子供たちが遊んでいます。
都心の台北でも緑がたくさんある点も、とても嬉しいことです。

大安森林公園写真は。大都会の癒し:大安森林公園

ただ、台湾は暑い国です。ここ数年は雨が少ないですが、冬を除き、通年暑い日が続きます。したがって、日中に外の公園で遊ぶのは、長時間は難しいと思います。

しかし、台湾は、それに配慮して室内で遊べる空間がたくさんあります。いくつか紹介します。

公共の施設

有料の遊べる施設

子供が遊べる場所付きのレストラン

デパート

  • 信義三越A8館(子供が遊べるエリアと親子レストランも併設)
  • そごう(天母、忠孝復興)

また、ホテルも子持ち家族に優しいホテルがたくさんです。お気に入りは、台北から1時間程度で行ける宜蘭「蘭城晶英酒店 Silks Place Yilan」です。まさに子連れ向けの高級ホテルで、最初訪れた時、驚きました。このようなホテルが台湾にはたくさんあります。

上記、ごくごく一部です。台湾にはこのような家族、親子向けの施設がたくさんあります。暑い台湾だからこそ、室内の遊び場が充実しているのもありますが、家族で過ごすことを重んじる、子供好き、及び子育てへの理解がある台湾だからこそ、このような施設が充実していることが言えます。

子供へ配慮された施設がたくさんあることは、間違いなく子育てをするにあたって大きなメリットです。

とはいっても大変なコト、台湾の子育てをする上での苦労

やっぱり中国語のコミュニケーションの壁はある

一番は中国語です。

台湾の公用語は中国語(マンダリン・北京語)です。

スーパーやコンビニで買い物をするにも、病院に行くにも、学校の先生と対応するにも、生活は基本的に中国語です。

ここは、まず親が中国語ができないと最も苦労するところかと思います。

但し、他の国と異なり、台湾では、日本語が通じるところも多い、英語が通じるところもある、漢字が使われるので文章はなんとなく理解できる、これらの点は、日本人にとっては利点と思います。

最初は、なかなか中国語でコミュニケーションができず苦労もしました。ただ、今、振り返ってみますと、中国語を学ぶにはとても恵まれた環境であったと思っています。

私は、もともと中国語を勉強したことがありませんでした。移住を決め、そこからゼロから勉強を開始しました。すでに移住を決めてしまっていたので、いかに効率的に早く中国語を学ぶかは重要視しました。

最初の勉強法は、こちらの記事「【これから語学なら中国語】学ぶ日本人は少ない!最初の勉強方法を紹介!海外移住に備えよう」が参考になります。いち早く使える中国語を習得したいですよね。

【これから語学なら中国語】学ぶ日本人は少ない!最初の勉強方法を紹介!海外移住に備えよう
世界で最も母語として利用されている中国語。中国、台湾、シンガポール等、多くの国で利用されています。にも関わらず、日本人で中国語を勉強している人、簡単な日常会話すらできる人は少ないです。これって大きなチャンスだと思いませんか? 今から語学なら中国語。その重要性と、最初の勉強方法とSTEPを紹介。

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他方で、子供の中国語の習得はどうでしょうか。

結論としては、習得は非常に早い!親と異なり、あまり心配する必要はありません。
完全日本人家庭の子供の中国語の習得については、こちらの記事【台湾でバイリンガル言語教育】純粋な日本人の子供が中国語ができるようになるまででまとめています。純粋な日本人の子が中国語ができるようになるまでについてまとめています。

ただし、子供の言語について、むしろ大変なコトは次のテーマです。

子供の言語教育で大変なことは日本語!!?

子供に対する日本語教育という意味です。

日本人家庭でも、日本語の教育が大変?どういう意味?

そうなんです。
私の家は、夫も日本人なので、完全な日本人家庭で、子供達の母国語は「日本語」です。

博如日本幼兒園や日本人学校に入れば、生徒も日本人が基本ですし、日本語の教育が豊富なのであまり心配はいりませんが、問題はそれ以外です。

学校では、台湾人の生徒が基本、学校の授業も中国語となるので、むしろ、中国語に触れる機会が多くなります。他方、日本語の学習をどうすべきか、が課題になります。これは日本人家庭でも同様です。

子供の教育にとって、まず、どの言語で考えるか、論理的思考の基礎をしっかり身に付けることは非常に重要です。これはバイリンガル教育の基本となることです。

台湾で子育てをされる方で、特にハーフのお子様など、よくこの部分をおろそかにするケースがありますが、子供の脳の発達にとって非常に危険です。

詳細は、こちらの記事「【台湾でバイリンガル教育】基本は母国語【生涯重要なスキル】 」でまとめていますので、台湾で子育てをする前にお読みいただくことが良いです。

【台湾でバイリンガル教育】基本は母国語 自ら本を読む子へ【生涯重要なスキル】
子供の幼少期の外国語学習、バイリンガル教育における大きな誤解、それは単に小さい頃から早く外国語を勉強させるべきというものです。外国語の習得で重要なのは、まずは母国語、日本人なら日本語です。今回、母国語をより高いレベルで習得するために、子供が自ら本を読むようになるために必要なコトをお伝えします。生涯付き合っていくスキルになります。

バイリンガル教育にあたっては、台湾移住前後でいろいろな書籍を読みましたが、私が最も参考となったと思うのは、こちらの「バイリンガル教育の方法」です。バイリンガル教育をする方、検討中の方は、一読されると良いでしょう。

だけど、さすが台湾!他国で悩まされる一般的なリスクや懸念が少ない

非常に子育てのしやすい台湾、ただ、苦労することもある点お話をしました。

しかし、さすが台湾!他の国でよく聞くような、海外移住での悩み、海外子育て・海外育児の悩みが台湾は少ないと言えます。

この三点は、海外移住、海外での子育てにあたっては通常懸念されるのではないかと思いますが、これらは台湾では安心できると言えます。

  • 治安
  • 人種差別
  • 生活コストの懸念(食費・教育費・医療費)

これらの懸念が少ないという安心感は、台湾移住の大きなメリットでもあります。

まず、治安は、日本以上に良いと言えます。子供を育てるにあたってはとても大切なことですよね。

また、人種差別について。
台湾も、日本人だけでなく多くの外国人が移住をしていますが、
アジアで初めて同性愛婚が認められた国ということもあって、性別だけでなく人種の公平性が高く、ダイバーシティの受容度が高いのが台湾の特徴であると言えます。

また、台湾は非常に親日な国です。日本人であれば、より受け入れてもらいやすく、むしろ台湾人で日本に興味がある好いてくれる人が多いので、極端に好かれることもあるほどです。

さらに、海外移住した国よっては、教育費や医療費といった子育てに必須となる費用が高額となることもあります。台湾はどうか。
義務教育については、公立学校であれば教材費や給食費といった最低限のコストしかかかりません。もちろん、予備校や習い事については、それなりのコストはかかりますが、それは日本でも同じで、それよりも高いことはないのではないかと思います。
加えて、医療費は、上述したように、健康保険制度は充実していますので、国民の負担は限定的です。この治療を受け薬をもらって、治療費はたったのこれだけ!?ということもあります。

なお、海外移住をする上で、生活コストは大事ですよね。一人暮らし、二人暮らし、子持ち家庭ごとに生活費をまとめた記事「【台湾の生活コスト】必見!1人、DINKs、子持ち家族を全て公開!」もありますので、ご参考ください。

【台湾の生活コスト】必見!1人、DINKs、子持ち家族を全て公開!
台湾に住むにあたって最も重要な要素の一つ、コスト。この記事では、一人暮らし、DINKs・カップル、子持ち家族のケースに分けて、生活を平均してまとめて解説してしまいます!このようなまとまった情報はほかにはありません!すでに台湾に住んでいる方も生活コストの節約の検討に役立つはずです。

まとめ

今回は、日本人家庭で台湾で子育てをするにあたっての特徴を全体的にお話しました。

  • 台湾で日本人が子育てをするのは、総じて良い環境と言える。
  • 医療レベルは世界でも高い。日本語が通じるところがある。
  • 健康保険制度は充実しており、医療費は高額ではない。
  • 食事は、食材は入手しやすく安全・品質にはどこもケアしている。
  • 外食も含めればバラエティに富む、レベルの高い食生活ができる
  • 台湾での日本人ママの子育てで大変なのは、親としての中国語のコミュニケーションの問題と、子供への日本語教育という点
  • 一般的に他の国の海外育児で起こりうる問題が台湾では生じにくい。例えば、人種差別、教育費や医療費が異常に高いなど。
  • 著者としては、極めて満足度の高い子育て環境である

今回は、以上となります。海外、または台湾で子育てを含めて移住を考えている方等、ご参考になれば幸いです。

💡【参考】記事の中で紹介した書籍:「バイリンガル教育の方法」。
バイリンガル教育をする方、バイリンガル教育を検討中の方は、一読されると良いでしょう。

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