【台湾台北 子供の学校どうする?】目的別に小学校選びの不安を解消

台湾の小学校 👪 台湾で子育て
  1. 台湾の小学校入学における迷い
  2. 台湾の小学校の分類
  3. どのように決めるべきか。
    1. 最初に考えなくてはならないこと、それは母国語
    2. 母国語を押さえる重要性を踏まえてから分けられる4つの選択肢
      1. 日本語を中心に学ばせたい方⇒【日本語中心】
      2. 中国語教育を徹底したい⇒【日本語+中国語バイリンガル】
      3. 中国語よりも、とにかく英語教育に力を入れたい⇒【日本語+英語のバイリンガル】
      4. 中国語を重視しつつ、英語もある程度できるようになりたい⇒【日本語+中国語+英語】
      5. 学校分類まとめ
  4. 【日本語中心】で検討したい:「日本人学校」
    1. 日本人学校の概要と特徴
    2. 台北日本人学校のコスト
  5. 【中国語を徹底】、【プラス英語にも挑戦したい】:台湾現地校を検討
    1. 台湾現地公立校について
    2. 台湾の公立小学校のコスト
    3. 公立学校でも色々ある。バイリンガル指定校、人気校「明星」の存在。
    4. 公立学校選びの厳しさ…「明星」校への入学は至難の技。早い段階での家探しが必須!
      1. 公立学校の学区の決まり方
      2. 住んでいればその学区の小学校に自動で入れるわけではない!
    5. そして、日本語教育が大変
    6. 現地私立学校について
  6. 【中国語よりも英語教育】:アメリカンスクール・ヨーロピアンスクール
    1. アメリカンスクール・ヨーロピアンスクールの概要とコスト
  7. 小学校選びの結論
    1. 基本的にはこの4類型に分類される
      1. 【日本語中心】日本語教育を重視
      2. 【日+中バイリンガル】中国語教育を重視 日本語は自身で対応
      3. 【日+英バイリンガル】英語教育を重視 日本語は自身で対応
      4. 【日+中+英】中国語・英語教育 日本語は自身で対応
      5. まとめ

台湾の小学校入学における迷い

カオルコ
カオルコ

今回は、台湾で子供を育てる可能性がある方、現在、子供を学校に通わせているけど迷いがある方にはかなりオススメの記事です。台湾移住を考えており、台湾で子育てをしたいと考えている方にとっても有用なものとなると思います。

さて、台湾駐在、台湾移住において、子供がいらっしゃる家庭、これから子供をお持ちになる予定の方にとって、とても大事なこと、それは「学校選び」と思います。

今回は、「小学校」に焦点を当ててお話をします。
(「幼稚園」選びについてはこちら「【台湾台北 子供の幼稚園どうする?】安心して我が子を預けたいが参考になります。)

  • 台湾駐在が決まった、または、台湾に移住したいけど、子供の学校はどうすれば?
  • 台湾の小学校には、どういう種類があるのか?
  • 中国語ができないけどどうすれば良いか?
  • せっかく台湾に住むのだから中国語もしっかり習わせてバイリンガル教育にチャレンジしたいけど…
  • 台湾は中国語圏だけど、やはり子供には英語を習わせたい…
  • 日本人学校一択で考えていたけど、日本人児童に他の選択肢あるの!?

今回はこのようなお悩みを全て解決できると思います。

台湾の小学校の分類

台湾の小学校も、分類としては日本と同じです。
公立、私立、インターナショナルスクールとあります。また、日本人学校もあります。

まず最初に、台湾の公用語は「中国語(北京語・マンダリン)」です。

ここで、日本と台湾とで異なるところとしては、台湾は政府主導で全面的にバイリンガル教育を推奨している点です。つまり、第一言語である中国語のほか、英語の教育を本格的に推進しています。台湾政府は、2030年までにバイリンガル教育を完全に普及させることを明言して進めています。

そのため、既に台湾の公立学校ではバイリンガル教育が進んでいます。その学校を、「雙語(shuāngyǔ)」指定校と呼んでいます。

この結果、学校の分類としては、

  • 日本人学校
  • 台湾現地校としては、公立校、私立校とあり、
  • うち公立校は、バイリンガル校Nonバイリンガル校に分けられ、
  • さらにインターナショナルスクールがあります。

 

「バイリンガル」という言葉は、学術的には2つの言語をネイティブレベルで扱えることを指します。従って、実際にはバイリンガルは極めて少数となります。
このサイトでは、話を簡便にするため、2言語習得を目指す、または日常生活レベルで扱えることを「バイリンガル」、同じく3言語の場合を「トリリンガル」と表現しています。
また、母国語プラスでもう一つの言語をある程度扱えることを「セミリンガル」としています。

どのように決めるべきか。

最初に考えなくてはならないこと、それは母国語

では、台湾公立、私立、日本人学校、インターといった学校をどのように決めていくと良いか。

短期間で日本に帰国し、外国語教育はあまり考えていないという方は、基本的には「日本人学校」の選択肢を考えることになるでしょう。

他方、台湾で子供に外国語を習得させたいと考えている方はいくつか検討要素があります。

最初に重要なことは、母国語、つまり日本語教育は大丈夫かという点です。

単純に、「子供が小さいうちに外国語を勉強させておくと良い」、「子供の脳はスポンジだから外国語の吸収力も良い」、「外国語勉強させるなら早い方が良い」、これらの考え方は子供の脳の成長にとって、非常に危険です。

バイリンガル教育に進むにあたって重要なことは「母国語」、つまり日本人なら「日本語」です。

つまり、まだ日本語が習得しきっていないうちから、いきなり外国語を学習してしまうと、子供の論理的思考に影響を及ぼしかねません。

そのため、小学校を決めるのは、バイリンガル教育の希望の前に、日本語の習得は大丈夫か、もしくは日本語を教えられる環境・準備はできているか、を最初に考えるべきです。

これらのお話は、以下の記事にて詳しくお話をしていますので、是非ともご参考ください。

母国語を押さえる重要性を踏まえてから分けられる4つの選択肢

母国語の重要性について理解をしましたら、その上で、第二言語に何語を習得したいかとなります。
ここは純粋に希望、そして予算という検討要素で考えることになります。
また、もう一点、もし、公立学校を検討する場合には学区がキーとなります。
台湾の公立学校は住んでいるエリアで学区が分かれています。この学区、予想以上に厳しいです。
この点については、後半、公立学校のパートで詳しくお話します。

学校選びのポイントを整理すると以下の通りです。

  • 期間限定の台湾滞在で、日本語だけ対応したい、親としても日本語だけで何とかしたい場合は?
  • 母国語レベルは問題ないか?母国語をしっかり教えられる環境にあるか?
  • 第二言語は何語を習得したいか?
  • 予算は?
  • (公立の場合)学区の検討も必要

 

これらを踏まえると以下の4タイプ、予算も踏まえると5つに分類されると思います。

日本語を中心に学ばせたい方⇒【日本語中心】

  • 中国語、英語教育はそれなりで十分
  • 一定期間で日本に帰ることを想定しており、日本語をしっかり学びたい方
  • 親としても中国語があまりできないので日本語で進めたい方

この場合、日本人学校で考えることになるでしょう。台北、台中、高雄にあります。

日本人学校
台湾公立学校に比べて、少し高くはなりますが、親子ともに安心して日本語教育を受けることができます。ほぼ、日本の公立学校の制度が導入されていると思って良いと考えます。
繰り返しとなりますが、最も大事なのは、母国語です。そのため、日本人の方については、まずは「日本語」教育を優先して考えるべきです。
  • 駐在など、短期間・限定された期間の台湾滞在で日本に戻る場合
  • 子供が小学校3年~4年生までに日本に戻る場合
  • 自身で子供に日本語を教える自信がない・余裕がないという場合

こういった場合には、私としては日本人学校を選ぶことが良いと考えます。

台湾の学校は9月制を採用/日本人学校は日本の4月制を採用

アメリカ、欧州はじめ世界の多くが学校は9月制ですが、台湾も同様です。そのため、もし、台湾から海外留学というと流れはスムーズです。
しかし、日本は4月から新学期が始まる4月制なので、ここは大きな違いです。
下記、台湾現地小学校の場合、日本への帰国にあたっては学年・期間でズレが生じますので注意が必要です(台湾の方が早いズレ)。

日本人学校の場合、このような差異はないので、日本帰国を前提の場合は差がなく編入が可能です。

例;

台湾で小学校3年生の1月に日本に帰国する場合
日本の小学校に編入する場合、2年生の後半の1月からスタートとなります。

⇒日本人学校であれば、差はない!

中国語教育を徹底したい⇒【日本語+中国語バイリンガル】

  • 中国語ネイティブと同等レベルを目指したい
  • 日本語を学習できる環境は整っている
  • 親としても、日常会話程度は中国語のコミュニケーションは問題ない

台湾現地公立校

  • 予算を抑えたい場合は、台湾公立校のNonバイリンガル校の候補となってきます。
  • しかし、バイリンガルかNonバイリンガルかは、基本的に学区次第なので、学区にある学校がバイリンガル指定校であれば、必然的に英語もついてきます。
  • はじめから、英語教育も充実させたい場合は、後述の台湾私立校、またはバイリンガル指定台湾公立校を検討することになります。

 

中国語よりも、とにかく英語教育に力を入れたい⇒【日本語+英語のバイリンガル】

  • とにかく英語教育を重視したい
  • 日本語を学習できる環境は整っている
  • 親としては、日常英会話程度は可能

インターナショナルスクール

  • コストはかかるため、予算次第。
  • コストは一切気にせず、とにかくネイティブイングリッシュで対応したいということであれば、ヨーロピアンスクール・アメリカンスクールを検討することになるでしょう。

 

 

中国語を重視しつつ、英語もある程度できるようになりたい⇒【日本語+中国語+英語】

  • 中国語ネイティブと同等レベルを目指したい
  • 日本語を学習できる環境は整っている
  • 親としても、日常会話程度は中国語のコミュニケーションは問題ない
  • 英語もチャレンジしたい

台湾現地校(台湾私立・台湾公立バイリンガル指定校)

  • 英語教育も充実させたい場合は、台湾私立校、またはバイリンガル指定の台湾公立校の選択股になります。
  • 但し、台湾公立学校の場合、学区次第なので、学区の学校がバイリンガル指定でない場合は、Nonバイリンガル校になります。ただし、Nonバイリンガル校であっても、週に数回英語授業があります。

 

学校分類まとめ

上記の学校区分ごとに、コストと日本人家庭にとって必要となる言語数を図示をしますと、以下のようになります。

日本人学校を選択すれば、基本的には日本語のみで対応が済みます。

他方、台湾私立学校や、台湾公立のバイリンガル指定校の場合は、英語も多く入ってきますので、日本語のみならず、中国語教育、さらに英語教育の対応も必要となってきます。

【日本語中心】で検討したい:「日本人学校」

日本人学校の概要と特徴

台湾の日本人学校は、台北・台中・高雄にあります。


基本的には、日本の公立学校の制度が台湾にそのまま入っています。カリキュラム、テキスト、先生、すべてが日本から来ています。
先生は、日本全国の公立学校の教員から希望して来られる方たちです。そのため、やる気のある先生が台湾の日本人学校の教員につくことが多いです。とても元気で熱心という印象です。

教員は日本人、生徒も基本的に日本人、カリキュラム・テキストも日本語。そのため、日本と同じ環境で日本の授業が受けられるわけです(それが学校としての設立目的でもあります)。

台湾にいる日本人の方の大半は、日本人学校を選択しています。

なお、日本人学校に行くと中国語はどうか?という点ですが、個人差はあるものの、台湾在住歴が長い場合、子供は言語への適応性が高く、日常会話は問題がない子もいます。但し、学校の授業だけではなかなか難しいというのが実情かと思います。また、小学校3年生くらいまでに覚えた中国語だと、日本語に戻ってから忘れてしまうということも実情です。

台北日本人学校のコスト

  • 最初にかかる費用:入学金40,000元、施設設備費60,000元 ←いずれも退学した場合でも返金されません(つまり日本帰国が決まっても返金されません)。
  • 授業料:小学部7,500元/月、中学部:7,600元/月
  • 施設設備使用料2,700元/月
  • その他:PTA会費300元/年、教材費6,000〜15,000元/年、スクールバス費用など
  • 初期費用を除くと月平均で17,000~22,000台湾元といったところでしょうか。
  • 台北日本人学校の校納金規定
  • ちなみに、台北日本人学校は2021年~2022年にかけて新校舎の建て替えがなされており、徐々に新しい校舎が完成していっています。

 

台中日本人学校

【中国語を徹底】、【プラス英語にも挑戦したい】:台湾現地校を検討

カオルコカオルコ

中国語を徹底希望で公立校を検討する場合、バイリンガルかNonバイリンガルは学区次第です。そのため、両者はセットで検討することになります。

ブリ
ブリ

バイリンガルか、Nonバイリンガルかは自分で選択することが難しい。

つまり、日本語と中国語のみを重視したくとも、プラスで英語がついてくることもある、逆に、英語にもチャレンジしたいけど、Nonバイリンガル校になってしまうこともある、とういことですね。

カオルコ
カオルコ

はい。ですが、Nonバイリンガルであっても、英語の授業はあります。ですので、以下、公立校については、バイリンガル校かNonバイリンガル校はセットで検討するため、両者合わせて記載します。

台湾現地公立校について

公立小学校は各学区ごとにあります。地方でなければ、基本的には同じ学区内は徒歩圏内で通学が可能です。

台湾の公立小学校は、基本的には日本の小学校をイメージしてもらっていいと思います。

数学、国語(中国語)、理科や社会、体育などの科目があり、クラスごとに担任の先生が付き、ホームルームと共に生活に関する指導も含めてカリキュラムは進んでいきます。

特徴の一つとしては、「母国語」の授業があることです。台湾の公用語は、中国語(北京語・マンダリン)ですが、台湾で昔から利用される言葉に台湾語があり、様々エリア、民族によっても言語があります。そのため、家族と元々ある台湾の言葉でコミュニケーションを取れるように、母国語の授業があります。ちなみに、移民も受け入れているので、各種台湾の言語以外にも、ベトナム語、タイ語、インドネシア語など、他の国の言葉もあります(但し、残念ながら日本語はないと認識しています)。

台湾の言語については、こちらの記事もご参考ください。

台湾の公立小学校のコスト

  • 台湾戸籍を有する方は義務教育は無償です。
    外国人でも最低限のコストで済みます。
  • 授業料や教材費:1,000~2,500台湾元/半期
  • 給食費:50~60台湾元/一食(12時以降に授業があるかないか、放課後のクラスを申し込んでいるか否かで異なりますので、一食あたりで記載しています)。

公立学校でも色々ある。バイリンガル指定校、人気校「明星」の存在。

台湾の公立校でも、種類があり、台北市内でも約150の小学校があります。

大きな区分としては、前述の通り、バイリンガル指定校か、Nonバイリンガルかです。台湾政府は、2030年までに全ての学校にバイリンガル教育を入れる予定です。

台北市内のバイリンガル指定の状況(中学校も含む)
バイリンガル導入年度と学校名(区):年度は台湾民国年度(「西暦」に直すには1911を足してください)

台北市政府教育局、社会局より https://dosw.gov.taipei/News_Content.aspx?n=96CA70B5FC3C3D56&sms=C04230CB75259A56&s=8E17591F678ED1B5

  • 2020年では、バイリンガル指定の小学校は、台北市で20校、高雄市で63校、新北市・台南市で共に26校、桃園市で7校、その他の市はまだ進んでいません。
    が、政府がバイリンガル教育を推進することを明言しているため、今後一気に拡大していくことが見込まれます。

但し、Nonバイリンガル校でも英語の授業が全くないわけではなく、日本と同じように週に数回の授業があります。

公立学校選びの厳しさ…「明星」校への入学は至難の技。早い段階での家探しが必須!

公立学校の学区の決まり方

台湾人の場合は戸籍で決まります。しかし、日本人含む外国人は台湾戸籍を持つことができないので、住んでいる場所、つまり、基本的には居留証の住所で決まります。

住んでいればその学区の小学校に自動で入れるわけではない!

台湾人も、非常に教育熱心です。公立の小学校でも「明星(míngxīng)」と言われる人気校があります。例えば、上記で紹介した「新生國小」は、台湾人の外国から帰国した生徒や外国人を多く受け入れている小学校で、国際色の強い小学校と言われており、明星小学校の一つとされます。

明星校については、毎年、定員を超える募集があります。募集を超えた場合は、異なる学区の学校で定員が空いている学校に行くことになります。

定員に入れなかった場合、大きなデメリットが二つあります。

  • 住んでいるところから離れた学区外の学校に行かないといけない(通学・送り迎えの手間)
  • 定員に余裕のある相対的に人気のない学校に行くことになる

では、この定員内に入れるか否かはどう決まるか。

これは抽選ではありません。その場所の戸籍を何年有しているか、外国人の場合はその場所に何年住んでいるかで決まります。

さらに注意しなければいけないのは、干支の「龍」年です。この年は子供が多いので、倍率がさらに高くなります。台北の人気校では、6年、7年戸籍を有していないといけないといった学校もあります。つまり、その入学する子供が生まれる前から場所を決めているということになります・・・。

これが台湾の公立の学区の厳しさと最も注意しなければならないポイントです。

そして、日本語教育が大変

繰り返しになりますが、台湾で日本人に第二言語である中国語を学ばせる前に、最も重要なことは「母国語」です。子供の論理的思考を何の言語で行うか、これからの脳の成長のためには、小さいうちにしっかり「母国語」で考えることが重要なのです。

上記の通り、公立学校は行きたい学校になかなか入れません。そして、さらに大変なのは、中国語よりも母国語である日本語の学習となります。

日本語なんて日本人の親なら簡単に教えられるじゃん? →これは大きな誤りです。考えてみてください。日本の幼稚園・保育園、小学校にて、ひらがな、カタカナ、漢字、文章と、どれだけのことを学ぶか。これを自分で対応することはなかなか骨の折れることです。

こちらの記事には、母国語を習得するための重要なヒント、そして、生涯ずっと身に着けたい「子供自らが読書をするために」を記事にしています。ご参考ください。

このほかにも、台湾には「補習班」があり、日本語を教えてくれるところもあります。こちらも活用するのも手です。

現地私立学校について

公立同様、どの私立学校も注力しているのは英語教育です。そのため、台湾現地の私立学校に入る場合も、日常は中国語、学校でプラスで英語を学習することになり、トリリンガル教育になってきます。中国語を利用した授業が中心で、英語の授業もかなりの比重で入ってきます。

私立小学校の有名校としては、台北の貴族が多いと言われる復興が有名です。

🏫台北市私立復興實驗高級中學小學部

私立学校の中でも、さらにグローバル、国際色、バイリンガル教育(+英語)を全面に打ち出している特色を有する学校があります。台北の2校を紹介しておきます。いずれも知人のお子さんが入っていますが、評判は良いです。

🏫台北市私立 立人小学校

  • 国際教育・英語教育を重視した小学校です。日本人含む外国人家庭にも人気です。
  • 約14~20万台湾元/学期(学費のみで、その他の雑費等は含まれない)
  • http://www.ljjhps.tp.edu.tw/home

🏫台北市私立 薇閣國民小學

  • バイリンガル教育、国際教育を推し出しており、英語のみならず日本語の授業もあります。海外から講師や専門家を読んだ授業等もあり、評判は高いです。
  • 台北の北部である北投エリアで、それなりにコストはかかります(学費のみで75,000台湾元/学期という情報がありましたが直接確認されると良いと思います。)が、台湾人や日本人含む外国人にも人気となっています。
  • http://web.wgps.tp.edu.tw/index.php?option=com_content&view=article&id=104&Itemid=478&lang=tw

【中国語よりも英語教育】:アメリカンスクール・ヨーロピアンスクール

第二言語として英語教育のみを重視する場合の選択肢は、インターナショナルスクールとなるでしょう。

さすが、インターナショナルスクールです。学校設備の環境は抜群です。非常に整った環境の中で学習することができます。また、台湾人のみならず、多くの種類の外国人が通うため、グローバルな知人関係も構築することができます。

しかし、ここで一番の課題は予算・コストとなります。

特にインターナショナルスクールについては、普通のサラリーマンではなかなか払うことが難しい金額です。一定の富裕層や駐在で会社からのサポートが多く出るような場合には、選択肢に入ってくると思います。

アメリカンスクール・ヨーロピアンスクールの概要とコスト

 

🏫台北アメリカンスクール

  • https://www.tas.edu.tw/
  • 身近な台湾人の知人の子供が通っていますが、別格でお高いです。
    • 初期費用:登録料50,000台湾元、ビルディング費用6,500台湾元、キャピタル費用350,000台湾元、申請費用10,000台湾元(再申請料5,000台湾元)
    • 授業料:幼稚園~グレード5年までは802,720台湾元/年、グレード6年~12年は890,245台湾元
    • 特別教育費(Alternative Education Fee):グレード2年2,710台湾元、3ー5年7,720台湾元、6~8年9,680台湾元
    • EAL(English as an Academic Language)費用:申し込んだ場合のみ発生し、学年共通で322,780台湾元/年
    • スクールバス(年間): 29,000台湾元/片道、 58,000台湾元/往復

 

🏫高雄アメリカンスクール


https://www.kas.tw/
https://www.kas.tw/wp-content/uploads/2021/04/School-Fees-2021-2022.pdf

  • 費用は台北アメリカンスクールの半分程度といったところでしょうか。

 

🏫ヨーロピアンスクール

  • https://www.tes.tp.edu.tw/
  • こちらも費用は台北アメリカンスクールの3分の2程度といったところでしょうか。

(参考)本場のインターナショナルスクールは高すぎるよ…でも英語も…という方は

  • その場合には週に数回~でも考えてみる【世界からでも日本でもオンラインインターGSA
  • ネイティブ講師陣による国際基準の英語カリキュラム
  • 台湾からでも日本からでも受講可能(一時帰国時にも便利)
  • ELA (English Language Arts)カリキュラムで総合的に英語を強化したり、英語でプログラミングなどのアドバンスト教育もある

台湾におけるバイリンガル教育の徹底のように、英語もしっかり強化したいなら考えてみましょう。
但し、繰り返しになりますが、個人的には、海外在住の場合は母国語(日本語など)を優先して対応し余った時間で対応が良いと思います。なので、まずは無料体験(4レッスンも受講できます)を試すことを勧めます。



小学校選びの結論

台湾の小学校選びで重要なことは、まず、母国語をしっかりケアできる環境にあるかを考えることです。その上で、第二言語、第三言語を考えることになります。

台湾の場合、言語の選択肢は、基本的に中国語、英語になり、どの言語を重視するか、両方対応するかを検討することになります。

その上で、予算、学区を考慮することになります。

基本的にはこの4類型に分類される

【日本語中心】日本語教育を重視

  • 🏫学校:日本人学校
  • 💰予算:中
  • 🌳学区:考慮不要

【日+中バイリンガル】中国語教育を重視 日本語は自身で対応

  • 🏫学校:台湾現地公立校(Nonバイリンガル校)
  • 💰予算:低
  • 🌳学区:考慮必要

【日+英バイリンガル】英語教育を重視 日本語は自身で対応

  • 🏫学校:インターナショナルスクール
  • 💰予算:超高
  • 🌳学区:考慮不要

【日+中+英】中国語・英語教育 日本語は自身で対応

  • 🏫学校:台湾現地公立校(バイリンガル指定校)
  • 💰予算:低
  • 🌳学区:考慮必要
  • 🏫学校:台湾現地私立校
  • 💰予算:中
  • 🌳学区:考慮不要

まとめ

学校種類 対応言語 コスト 学区 備考
日本人学校 予算中 関係なし ほぼ日本の学校
台湾現地公立
Nonバイリンガル
日+中 予算低 考慮必要 学区次第
インター
ナショナル
日+英 予算超高 関係なし とにかく予算
台湾現地公立
バイリンガル
日+中+英 予算低 考慮必要 学区次第
台湾現地私立 日+中+英 予算 関係なし 英語授業が豊富

 

ブリ
ブリ

台湾では、英語教育が推進されていることから、基本的には英語の学習が入ってくるということが特徴ですね。

カオルコ
カオルコ

はい。そのため、日本人家庭にとっては、日本語の教育を行いつつ、さらに中国語、英語への対応もしなくてはならない、
台湾現地校を選ぶ選択肢は、かなりハードではあると思います。

ブリ
ブリ

政府主体でグローバル化を推進していますので、台湾で子供を育てていくための宿命ですね。

しかし、今後、経済やビジネスにおいては国境という概念がどんどん薄れていくという流れの中では、ハードかもしれませんが、重要な教育を提供できると信じたいですね。

カオルコ
カオルコ

そうですね。

ただ、我々日本人にとって大事なのは、子供の脳の発達の基礎となる母国語である「日本語」です。そのため、まずは日本人学校の検討をオススメします。

その上で、しっかりと現実、子供と向き合いながら、検討を行うことが良いと思います。

(ご参考)
🌎 これから、台湾移住をご検討の方は是非ともこちらの記事もご参考ください。
移住のイロハ、全部がわかります^^

 

💡バイリンガル教育をお考えの方は・・・「バイリンガル教育の方法」。
バイリンガル教育をする方、検討中の方は、一読されると良いでしょう。

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