はじめに
こんにちは、TJ-ブリです。
このサイトでは、これから海外移住を考える人または海外移住検討中の人向けにも、いくつか記事を書いています。
今回は、海外移住にあたって、いきなり高いハードルを目指さなくても、STEPを踏むことも考えられるという話です。
具体的には、まずは台湾移住をしてから、他の海外への移住を目指すことのメリットとなります。
実際に、台湾移住をしてから他の国に移住している方も多いです。
シンガポール、マレーシア、インドネシア、ドバイ、ベトナム、アメリカ、カナダ、オーストラリア、中国、色々です。
たまたま、他の国に移動することになったケースもありますが、その場合にも、台湾移住を先にしておいた結果、いくつかメリットがあることもわかりました。
- 台湾移住を経て、世界でもっとも利用される言語「中国語」をマスター
- 台湾移住によって、海外移住の免疫がつく
- 台湾移住では、日本人にとって仕事面、収入面で大きなアドバンテージがある
- 台湾は、日本とは違う大きな環境であり学べることが多い
- 台湾移住をした結果、他の海外移住に通用する大きなスキルを身に付けることができる
今回は、これらメリットを事例と共に深堀りして話をしていきたいと思います。
台湾⇒他国への移住のメリット
上記にメリットを記載しましたが、主にこの3点に集約されるでしょう。
① 世界で利用される言語の習得
② 他国への海外移住の準備ができる
③ 日本の外に出る経験は「スキル・経験」となる
自分の本当に行きたい海外移住に向けて、まずは台湾移住からはじめてみることも良いはず。
その場合に、大いに役に立つような話ができればと思います。
①言語の点 世界最強の中国語の習得、そして…!
「日本人×中国語×海外キャリア」の希少性
台湾の公用語は、世界で最も利用されている言語「中国語」です。
中国大陸を筆頭に、シンガポール、マレーシア、インドネシア等も華僑の存在で多くが中国語が利用されています。また、中国の経済進出等に伴い、最近ではアフリカ圏も中国語を話す方が増えています。
まず、台湾移住の大きなメリットは、この「中国語」を学ぶ機会にあります。
台湾の公用語について、また台湾の中国語が世界に通じるかに関する詳細はこちらが参考になります。
中国語は、世界で最も利用される言語である以上、生活をする上でも、また仕事をする上でもかなり有用です。そのため、台湾移住後、他の国に移住する幅も広がります。
また、日本人で中国語ができる人はそう多くいません。
「日本人×中国語」、これに加えて台湾移住という海外キャリアは、人材として少ないため、転職市場でもかなり有利になるわけです。
中国語に加えて英語も学習できる国は少ない
台湾は、政府の国策として英語教育に力を入れています。
私立校は早くから独自に英語教育を取り入れ、また、公立校も着々とバイリンガル(中国語+英語)指定校が増えています(台湾の小学校の詳細はこちら)。
さらに、子供は補習塾に通うことが一般的ですが、英語の補習塾に通うことは一般的です。
小学校、幼稚園、補習塾も英語ネイティブの外国人講師を採用しているケースも多いです。
そのため、若い方を中心に英語ができる方は多く、台湾からアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアといった英語圏への留学も多く見受けられます。
また、台湾の半導体・電子産業を中心とした経済成長から、欧米人の台湾移住も増えており、都市エリアを中心に欧米人を見かけるケースも普通になりました。
つまり、台湾では、公用語である中国語はもちろん、英語も学習できる環境にあるということです。
中国語を身に付け、そして、英語もある程度できるようになったら、いったい地球上でどれくらいの人とコミュニケーションが取れるのでしょうか!?
これが、まさに台湾移住を先にすることのメリットの一つとなります。
海外移住を目指すのに手っ取り早いのは・・・?
結論から言うと、海外の転職先を見つけることが最も海外移住への近道です。
多くの国では、海外移住にビザが必要となり、転職先が見つかればその企業から就労のためのビザ発給のサポートを得られるからです。
台湾も同様です。
まずは、転職企業を見つけ、その企業のサポートを得て、就労の許可を得ることが手っ取り早いと言えます。
志の整理を踏まえて、台湾移住ガイドの完全版を見れば、すべて解決できるはずです。
2022年、Withコロナの時代でどう海外移住するか。本気の方は、一歩踏み出すその時かもしれません。
②海外移住の準備
海外への免疫力強化を日本人が入りやすい形で
まず、海外移住は決して甘いものではありません。多くの方は現地で四苦八苦をし、人によっては嫌な思いと共に日本に帰国するケースもあります。
海外移住の失敗はこちらの記事「【海外移住をなめてはいけない!】失敗しやすい5つのコト」が参考になりますが、少なくとも、海外移住にあたってはある程度の準備と覚悟が必要となります。
国によって、日本と大きく異なる文化・慣習があり、これは当然のことです。
では、どうしたら良いか?
調べて、移住してとにかく慣れるまで耐える!という選択もありますが、事前にある程度の海外移住に対する免疫力を付けることも考えられます。
その選択肢の一つに、先に台湾に移住するのは日本人にとって入りやすいと思います。
理由としては、台湾は、そもそも親日で日本人は打ちとけやすいと言えますが、他方で台湾もあくまで海外、使う言語も文化や生活環境も異なります。
台湾で仕事を含めて生活をすれば、台湾企業の独特さ、台湾という海外の文化を肌を感じることでしょう。親日部分のアメを得ながら、自身の適応能力を高めることが可能です。
>【こちらもCHECK】台湾移住のメリット・デメリットはコチラでまとめています💡 台湾移住の良さをさらに認識するでしょう。
カオルコです。
海外移住を検討している方の中で、さらに子供がいる方、これから子供を持つ予定の方、さらに不安は増しますよね。このあたりも海外移住前にしっかり考えたいし、子供含めて海外移住に慣れたいものですよね。
台湾(首都台北)の子育て事情は、こちら「👶【日本人ママの台湾台北での子育て】満足?不満?海外育児のご参考に!」で包み隠さずお話しています。該当する方は参考になったら幸いです。
貯蓄という点
他の国へ海外移住をするにあたっては、お金が必要です。
やはり重要な点は貯蓄という点です。
他方で、台湾の平均給与賃金はどうでしょうか。実は、日本よりも低い状況にあります。
え、なんだよ~……
お金が貯まらず極貧生活だったら、それだけでしんどいし、次の国への移住なんて無理じゃん…
そう思われる方もいると思います。
しかし、平均給与賃金は、あくまで台湾人を中心に色々な人種を合わせた全体です。
台湾に住む、日本人含む外国人の給与賃金はどうでしょうか。
正式な統計データはなさそうですが、私の知りうる限り、高所得な人はかなりいます。
それも当然です、台湾も一つの小さな島国。他方で自国の経済成長のため、あらゆる政策を打ち出しています。その一つに優秀な外国人の誘致があり、そして、台湾経済は半導体・電子産業を中心に大きな成長をしていることから、日本人を含む外国人にとってかなりの追い風になっているのです。
さらに、もう一点は投資のチャンスです。台湾人は投資が大好き。株式、ETF、仮想通貨、NFT等、あらゆる投資が盛んとなっています。
他方、台湾の利率は、高くはないですがある程度の水準を保っています。例として、最も無難な定期預金の金利は1%~1.5%(3年など)となっており、少なくとも0.000…%とはなっていません。そのため、一定水準以上の投資収益を期待することができます。
収入と投資。これによって、台湾では日本人にとってある程度有利に貯蓄ができるのではないかと考えます。
でも、そもそも!まずは「収入💰そのもの」を上げたい!
海外移住で収入を上げるためには!?
貯蓄や投資をするにあたっては、当然、元の収入が高いに越したことはありません。では、海外移住をしてさらに年収・収入を増やすためにはどうしたら良いか?そのためのエッセンスを知りたい方はこちら「🌎【海外移住で年収・収入アップ】台湾含めて現地転職ならこれだけは押さえたい!」を確認しましょう。ラクして稼ぐことは難しい、でも効率的な努力の道筋のヒントがあるはずです。
台湾で他国の海外移住の準備が可能な点【まとめと参考LINK】
台湾移住を先にすることで、次の海外移住の準備が可能となるメリットや知っておくと良いコトを他の記事と共にまとめていきたいと思います。
■ 台湾は親日を超える親日である点
台湾は親日!そして日本のモノが多く存在します。日本人にとってはかなり打ち解けやすい環境が整っていると言えます。詳細はこちら「🗾【台湾にある日本のもの】本当に多い/海外移住の価値観が変わる!」ですべてまとめています。
■ 日本人は台湾での転職で有利
台湾経済の成長は著しい中、さらに政府の施策で優秀な外国人をどんどん誘致しています(詳細はこちら)。そのため、台湾における転職市場では、日本人に非常に有利なものとなっています。具体的事例を含めて、こちら「💡【台湾で転職】日本人が現地採用で勝つための秘訣【移住への大きな一歩】」をチェックしておきましょう。
■ 台湾企業の独特の文化をあらかじめ把握しておこう
日本人から見て、台湾企業のスゴイ点、異なる点等はいくつかあります。ワントップ経営の多さ、超豪華な忘年会の開催、女性の活躍などなど、私もこちらに来て驚くことがたくさんありました。こちらの記事「📚【ここがヘンだよ!台湾企業!】転職前にも知っておきたい特徴【慣習・法律も】 」が台湾の法律・慣習も含めて、まとまっています。
■ その他、一般的な海外移住の不安や心配を知っておこう
その他、海外移住の不安や心配、対策を含めては、こちら「😟【海外移住前の不安と心配 】それでも移住したい!」を参考にすると良いでしょう。これを見て、全く平気な人は海外転職の免疫が強いかもしれません。
台湾でも住んでいたら嫌なことはある…
海外移住の準備をするため、まずは台湾移住で免疫をつけるメリットをお話しているわけですが、それでも台湾で生活をしていて、なんとかならないものか…と思った後悔、イヤなこともいくつかあります。台湾は日本人が住むのに適した国と言えますが、それでもやはり、完璧な国はないですね。こちらも参考にしてみてください。
③経験とスキル 日本にはないことを学ぶ
台湾から他国へ移住するにしても、やはり収入の確保、安定した生活をするということは大事です。収入を確保するには、やはり、スキルと経験がものを言います。
上記1点目のとおり、「日本人×言語×海外キャリア」で人材市場において希少性が高くなる話をしましたが、このうち海外のみならず仕事のキャリアがあること、及びスキルが加わったらどうでしょうか。さらに希少性は高まり、海外転職においてもさらに有利に事が運ぶはずです。
さらに、台湾経済は絶好調、その中での仕事はやりがいを感じ、自身のキャリア上、有意義なものとなるでしょう。また、台湾では、語学もそうですが、歴史、文化、アートなど、台湾ならではの、人間として成長をさせてくれる様々なものを学ぶことができます。
もっと学びたい!という人は、こちらの記事「🖊【台湾で学べる!】人生が豊かになる5つのコト【人間として成長したい】」を参考にすると良いでしょう。
多くのことを積極的に学ぶ、この意欲と経験こそ、次の海外移住で大いに活きるものとなるでしょう。
台湾⇒他国への事例
台湾から他国への移住の事例
ここからは、実際に私の知人の台湾から他国へ移動した事例、及びその感想を少々紹介します。
色々な意見があるものの、台湾移住が次の海外移住で糧になったという意見が大半です。
Aさん:台湾⇒シンガポール
<経歴>
台湾におよそ5年間の滞在後、シンガポールへ移住。いずれも現地採用。既婚・子持ち。
<感想>
- まずは、シンガポールの公用語の一つも中国語なので、中国語が少しできることが現地転職で有利に働いた。
- また、仕事・生活のいたるところで中国語が活用できるので台湾生活が活きた。
- 他方でシンガポールは英語もメインの言語なので、英語を再度勉強し直している。台湾でもっと英語も勉強しておけば後悔している部分もあるが、総じて、学び直しの良いきっかけなので良かった。
- シンガポールはとにかく物価が高く、台湾での貯蓄があったのは良かったが、シンガポール現地の収入がキーとなる。
- 子連れで特に困るのが医療費の高さ。台湾及び日本の健康保険制度のすばらしさを改めて知った。
Bさん:台湾⇒アメリカ
日本の民間企業から台湾におよそ4年駐在 ⇒日本帰国後少しして退職 ⇒アメリカ(西海岸)現地採用。既婚・子持ち。
<感想>
- 生活、文化については、台湾もアメリカもそれぞれ良いところがある。
- アメリカは英語圏だが、意外に中国語も多い。そのため、(日常会話レベルでも)台湾で学んだ中国語は役に立った。
- アメリカに住んでいる台湾人が予想以上に多く、仲良くなるきっかけになり救われた。共通の話題から、そしてアメリカでは同じアジア人として、結果的に台湾駐在を経験して良かったと思った。
- アメリカには多くの人種がおり、特に日本人は面食らうことも多い。事前に海外の経験があったのは良かった。
- 医療費の高さは頭が痛い。風邪もなかなか引けない。引いても病院には行かない。台湾の健康保険制度は、100元とかで済むため、制度の差を実感。
Cさん:台湾⇒上海
日本の民間企業から駐在で台湾へ。約5年の家族帯同の台湾駐在を経て、そのまま上海駐在へ。既婚・子持ちだが現在は単身赴任(上海駐在のタイミングで、妻と子供は日本に住ませることを決意)。
<感想>
- 上海の暮らしに慣れてきたが、とにかく台湾は良かった…
- 食べ物、生活、エンターテイメント、子供への教育など、どれをとっても台湾は日本人にとってもすばらしい。
- 台湾駐在をしていたが、仕事では日本語を話すことができる台湾人に依存してしまい、中国語はあまりできるようにならなかった。現在の上海の職場には台湾人もおり、普通に中国人とコミュニケーションを取っている光景を見ると、自分ももっと台湾で中国語を勉強しておけばとかなり後悔。
- 台湾勤務と上海勤務はやはり異なる。仕事は上海の方がやりづらさがあるかもしれないが、台湾でも結構頑固な社員とやりあってきたので、そういう点では、あらかじめ外国人と仕事をしてきたという経験は良い経験になっている。
参考:将来他の海外も目指されている台湾移住者「HIROさん」
⇒日本からの駐在で台湾に来たものの、途中で退職し台湾の企業に転職したHIROさん。将来、他国への移動も考えられているようです。台湾駐在から台湾現地採用で完全移住、そしてその後も検討するために今、努力されています。収入や貯蓄の状況など含めて、こちらの🎤 インタビュー記事 で聞いています。
他にも、駐在員も含めますと、台湾から色々な国のパターンがありますが、皆さん総じて台湾は良かったという意見が多いように思います。このあたりも、もっと感想を聞いてみたいなと思いました!そのうち特集してみたいとも思っています。
台湾の健康保険制度
上記シンガポールとアメリカでコメントが出たのでお話をします。
台湾の健康保険制度も、日本並みに充実していると言えます。日本には劣るかもしれませんが(というか日本は世界最強かも)、保険でカバーされる医療費が多く、一部自己負担で済みます。さらに社会保険料も高いわけでありません(こちらの記事にて台湾VS日本の手取り比較の中でも保険料を比べていますのでご参考ください)。
社会保障制度が充実しているというのは、自分自身も、子供や家族がいる家庭にとっても、移住にあたってはとても大事なことと思います。
まどろっこしいのは嫌だ!ずばり移住したい国に直接行きたい!
今回は、いきなりハードルの高い海外移住にチャレンジするのではなく、日本人にとって入りやすい台湾移住を経て、他国に出るメリットを話をしています。
しかし、人によっては、まどろっこしいのは嫌だ、直接自分の行きたい国に行きたいんだ!という意見もあるでしょう。
では自分に適した移住国とはどこでしょうか?自分で整理ついていますでしょうか?
日本はもうこりごり!とにかく海外移住! ←同じく…
リゾートライフは最高っしょ! ←これも結構、危険…
こちらの記事で、あなたの心の中にある「適した移住先」が見つかるでしょう。自分に適した国であれば直接移住も良いでしょう!結果、適した移住先が「台湾」もあるかもしれません(笑)。
【ちなみに】他国移住から台湾移住される方は非常に多い
今回の記事のテーマとは反対になりますが、台湾に住んでいると、他国から台湾に移住または駐在されるケースをよく耳にします。そのような方が口をそろえて言うのが「天国」です。駐在員にとって仕事がやりやすい、おいしいものがある、諸種理由はありますが、大きな理由は、台湾は、日本人にとって暮らしやすく住みやすいということです。
他方、台湾駐在から他国への駐在切符もあります。
台湾駐在前に他国の経験もあると、結構残念に思う人が多いです。そのため、他国⇒台湾⇒他国、そして再び台湾移住の形で戻って来られたケースも多くあります。
他国の移住を経験されていると、より台湾移住が良さを痛感するのでしょう。
カムバック台湾!日本人にとっては本当に移住しやすい国と言えますね。
まとめ
今回は、台湾移住をしてから他の海外移住を目指すこともアリ、そしてそこには大きなメリットがあるから、という話をしました。
先に台湾を移住を経ることの大きなメリットとしては以下の3つです。
① 世界で利用される言語の習得
⇒中国語のみならず英語の習得もチャンス
② 他国への海外移住の準備ができる
⇒親日国ながら独特な文化や慣習もあり、海外移住の免疫力をつけやすい
⇒安定した経済成長の中、日本人の転職がチャンス
⇒そして、貯蓄・投資が盛ん
③ 日本の外に出る経験は「スキル・経験」となる
⇒海外ならではをたくさん学ぶことができる
⇒「日本人×言語×海外キャリア」に「スキル・経験」が加われば人材市場でかなり優位
これらを踏まえて、海外移住のよくある不安や心配を踏まえて、いや、直接自分にあった海外に行きたい!そんな方はコチラ!
世界は広い。本当に多くの国があります。ただ、海外移住に踏み切るのは勇気のいること。色々な情報を集めて、その中で、イージーなところから始めたい、という人には、台湾は良い選択股の一つです。
最初の一歩、検討するきっかけになったら嬉しいです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。