海外移住先を考える上で一番大事なコト
こんにちは、TJ-ブリです。
今回は、海外移住を考え始めた時、「どの国にするか」という重要な判断をするために必要なコト、自分の経験を踏まえてお話します。
結論としては、まずは自分が何を大事にするかです。その上で、どの国にするかとなります。
まずは自分のプライオリティを決め、その上で国を検討することになります。
よく移住先ランキングとか、英語圏だから決める、リゾートライフは良さそうだ、とか、割と安直なイメージだけで決める方がいます。しかし、イメージと現実は異なることが多く、移住前に自分の大事にすること、つまり目的や希望を明確にすることで海外移住をより現実的でより豊かなものになると考えます。
とは言いつつも、何を大事にするかいきなり考えることは難しいと思います。
また、その自分の大事にすることに合う・合わない国の考え方も難しいと思います。
今回の記事で、海外移住を検討するための自分の考え方が整理されると思います。
海外移住において、自分が大事なことを考えるとは
海外移住において、重要なのは自分が大事なことに優先順位をつけてみること。
この優先順位を考えるために重要なのは、
自分がどうして海外移住をしたいのか?移住をして何をしたいのか?
そのために何をしなくてはならないのか?
となります。
- 家族と幸せに暮らしたい
- おいしいものを食べたい
- お金持ちになりたい
- グローバルな仕事をしたい
- キャリアアップしたい
- 新しい言語を学びたい、その言語がペラペラになりたい
- 子供に国際的な教育をしたい
- 子供へバイリンガル教育を実践したい
- 外国人の友人や交流を増やしていきたい
- 日本人がいない環境で自分を鍛えたい
- リゾート地域でのんびりした生活がしたい
抽象度が高いもの、具体的なもの、まずは、どんなことでもOKです、どんどん挙げてみましょう。
A4用紙などに書き記していくことがオススメです(海外移住した後、見返してみるのも良いです。初心を思い出しますよ)。
消極的な理由もあるかもしれませんが、できるだけプラスの理由や希望が望ましいです。
今住んでいる国が嫌になったとかばかりですと、たいてい住んでからも目的がはっきりせず、失敗します。
海外移住をしたい理由を上げましたら、その中で譲れないもの、優先順位とそれを達成するためにはどうするかを考えていくことになります。
判断要素の紹介
自分の中で大事なことを上げたら、それを満たすための判断要素を考えて、海外移住候補を挙げていくことになります。
判断要素には、主に以下が挙げられると思います。
<生活する上で>
- 治安はどうか?
- 社会保障制度は整備されているか?
- 医療水準はどうか?
- 国民の民度はどうか?
- 人種への公平性はどうか?
- 大気汚染、自然災害の状況は問題ないか?
- 交通インフラはどうか?
- 食事は合うか?
- 物価はどうか?
- 英語は通じるか?(←敢えてこう書いたのは、移住当初、その土地の言語ができなくとも、最初だけ英語がある程度と通じるなら、その言語は後で覚えていけば十分と考えているためです)
<さらに子育てする上で>
- 教育レベルはどうか?
- 日本人児童を受け入れる体制があるか?
- 現地校に外国人児童を入れても大丈夫か?
- 自然や緑はあるか?
- 公園、子供が楽しめる場所があるか?
<仕事をする上で>
- 経済状況はどうか?
- 転職市場、給与水準はどうか?
- 人種による待遇の差がないか?
- 思わぬ税金がないか?
- どうやって職を探せるか?
- 言語の問題はあるか?
自分の目的に照らし、判断要素を考えてみる
目的や希望を挙げ、それを満たすための判断要素を考えてみます。
そして、それをするためには何が必要か、ということを考えることになります。
これによって、次に、情報収集が必要となってきます。
多くは、収入、支出、生活環境、教育環境といったところで情報収集が必要になるでしょう。
例えば…
- 自分の希望を満たすためにはある程度の収入が必要かな?
- 物価を考えると年収800万円以上は必要かな?
⇒【判断要素】
自分のキャリアでそういった職業を探せる国か、もしくは移住後、数年したらそれが望める国なのか。
- 家族が安心して住めるために、治安が良いところはマストだわ。
- 子供を育てるため、子育て環境は重視したいわ。
⇒【判断要素】
治安が良い国はどこか?世界各国の犯罪率はどうなのか?各国の教育水準はどうなのか?
- ゆくゆくは海外と日本と両方で仕事をしたいから、日本から比較的近いところが良いな。
- 自分の親に孫の顔を見せたいし、日本の友達とも会いたいから、日本に近いところが良いな。
⇒【判断要素】
日本から●時間(許せる時間)で行き来できる国・場所はどこか。加えて、その他の条件を満たす国・場所はどこか。
つまり、
自分の目的 × 判断要素
これを踏まえ、それを満たす国はどこか
という流れで候補国を詰めていくことになります。
どうして自分の大事なことや必要なことを考えるべきか
最初に、自分がどうして海外移住をしたいのか?移住をして何をしたいのか?を整理して、それに対して必要なことを整理すべき理由は、これによって、人によって検討ポイントや選ぶ選択肢が異なってくるからです。
漠然と●●の国が良い⇒調べてみようという選択だと、本来の目的や希望を見落とし、それを満たせる環境だったかの検討が抜けてしまうことになりかねません。そして、最悪、移住をしてから後悔することも多いです。
そのため、まずは海外移住の目的はクリアにするべきなのです。
例えば、やりたいことを満たすために、そもそも職が決まっていないのであれば、海外で同時に仕事を探す必要が出てきます。つまり、どう収入を確保するかが先決になり、それを満たせるような候補国になるかがポイントになります。
他方、既に自身のビジネスや投資、資産を有し安定した収入がある場合、優雅な暮らしをしつつ、これらのために必要なことは「現地のよりよい暮らし」、「税金対策」となったりして、検討ポイントが異なることになります。
海外移住の目的、それに向けて必要なコトの整理が大事
繰り返しですが、まずは、
自分がどうして海外移住をしたいのか?移住をして何をしたいのか?
そのために何をしなくてはならないのか?
しっかり考えて何が必要かじっくり考えてみましょう。
自分にあった海外移住先検討の第一歩になります。
十分な情報収集は必要
本来、情報収集にあたっては渡航して調べることがベストです。
住むことをイメージして、旅行をしてみると単に旅行をする時と気分も変われば、注意しながら過ごすことができます。
但し、コロナウィルスの関係で海外渡航はかなり制限されています。
台湾では2021年5月中旬から7月末にかけて、ほぼ台北を中心にロックダウンに近い状況がありました。
2021年8月では、感染者数は10人を切ることが多く、収まってきてはいますが、生活にあたって、飲食店の座席制限や一部営業停止など、一定の制限はありました。
11月以降、だいぶ国内の生活の規制は緩和されています。
国外からの入国については、2022年3月6日までは、台湾は居住権(居留証)を持たない外国人の入国を受け入れておらず、台湾当局からの特別許可や就業ゴールドカード(特別許可が含まれます)を取らない限りは、また新たなビザの発給が制限されていましたが、現在は緩和されており、ビジネス目的であれば日本側のビザ発給の対応が可能になっています。
今は、インターネット上で様々な情報があります。
上記の判断要素に対して、少なくとも以下の基本情報は把握しておきましょう。
- ✅各国の基本情報:外務省各国基本情報
- ✅各国の安全レベル:外務省海外安全ホームページ
- ✅経済情報、ビジネス情報、労働状況:JETRO各国情報
- ✅各国日本人学校の情報:文部科学省日本人学校情報
- ✅各国で流行りやすい病気情報、渡航前に受けておくべきワクチンや検疫情報:厚生省特設ページ
- ✅ビザ情報:各国大使館のHP
台湾であればこのサイトが厳選した情報と現地での生の情報を記載していますので、有用と思います。是非ともこちらをご参考ください。
私の海外移住の判断軸は何であったか
これに合わせて、私が当時海外移住先を考えた時に考えたことを少し紹介します。
考え方の参考になるかと思います。
上記の通り、判断にあたっては色々と考えることがあるのですが、なかなか完璧な国はありません。そのために、まずは、これだけは譲れないコトを押さえるべきです。
私の場合、
- 家族と共に幸せな日々を送りたい
- 子供を現地でしっかり育てていきたい
- 日本での仕事も維持しつつ、新しい仕事にチャレンジしたい
- 食事は重要
ということがプライオリティに挙がりました。
これをベースに、主に以下の3つの軸で考えていました。
- 子育て環境 特に治安、医療、教育
- 仕事
- 食事
この3つを軸に考えて情報収集して検討した結果、私の場合、かなり選択肢は狭まり、最終的には、シンガポール、台湾、香港、マレーシア、タイといった国が候補に挙がりました。
その上で、ビザの取得ができるか確認し(私が知るに現地で職やビジネスを確保できたり、お金によってビザは大抵解決できることが多いです)、
最終的には、以下の検討を行い、台湾を選択しました。
子育て環境での検討 ~特に治安、医療、教育~
子育て面での検討要素
子育て環境についてですが、私の場合、妻、子供2人と共に移住を考えたので、子供を育てていくための環境がトッププライオリティになりました。
具体的に判断要素は、特に、治安、医療レベル、教育環境となりました。
日本は世界的に見ても治安が良い国ですが、海外では犯罪のリスクは高まります。家族を連れて海外で長期間生活をするということであれば、やはり犯罪のリスクはできるだけ避けたく、治安は重視すべき一つです。
また、子供を育てるにあたって、ケガ、病気時への備えとして、医療レベルも重視すべきです。
子供が小さかったので、現地の教育水準、環境についても重要な検討要素となりました。
台湾の子育て環境はどうか…
台湾の子育て環境について、こちらの記事「💡【日本人ママの台湾台北での子育て】満足?不満?海外育児のご参考に!」に詳細を記載していますが、以下、何点か記載します。
治安については、私の感想は日本よりも良いと感じます。殺人発生率は日本と台湾はほぼ変わらず、さらに台湾では至る所に防犯カメラがある関係もあって、犯罪抑止効果があります。台湾で、財布や携帯を落としても見つかることが多いことはこれが理由の一つです。
教育面では、台湾の公用語は、中国語(北京語・マンダリン)なので、多少各国で異なる用語や文法はありますが、世界で通用する中国語を身に着けることができます。これは、子供への教育面だけでなく、親としても成長機会になります!
また、台湾大学始めアジア屈指の大学も多く、教育レベルは高いと言えます。
義務教育制度は整っており、また、政府自らが国際化に向かい率先して教育改革がなされている点も評価しました。
また、台湾の医療レベルも高いということも、この移住時に知ったことでありました。
その後、台湾の病院に色々とお世話になりましたが、それを痛感しました。こちらの記事も参考ください。
>💡【2021年版 台湾の医療・病院事情 】旅行中・滞在中のもしもの時のために!
カオルコです。「子連れで海外移住の検討」ということであれば、こちらの記事も参考にしてみてください。
今回の記事の「子連れ」に特化した検討です。
何の特技もない私でも、日本で2人の子を産んだ後に海外移住を達成しています。
子育て世代、でも海外移住が夢だった、あきらめるのは早いです。参考にしてみてください。
仕事面での検討
仕事面での検討要素
日本でも仕事があったので、日本との距離はできるだけ短い方が良く(2021年現在、コロナウィルスの関係で渡航は制限されていますが)、また、WEB会議や電話を考えて時差は少ない方が良いと考えていました。
したがって、できれば移動時間は5-6時間以内くらいには抑えたい、時差も最大2-3時間が限界と考えていました。そうしますと、これだけでかなり国が絞られました。
また、日本人が移住してビジネスを始めた時にチャンスがあるか、仕事をしやすい環境か、といったところも考えました。
結局、この判断要素によって、私の場合はかなり選択肢が限定されるにいたりました。
台湾で仕事面はどうか…
台湾の場合、台北~東京間で移動時間は3-4時間、時差も日本とは1時間と短いので、日本での仕事にほぼ影響はなく、評価は高いものとなりました。
また、台湾人は真面目で礼儀正しい方が多く、その点でとても好意を覚えました。
同時に、仕事を一緒にするイメージが湧きました。
さらに、移住を考えた際に調べた限り、想定外の税制度や外国人に不利な制度はない(むしろ台湾政府は外国人の誘致に力を入れています)ことも考慮しました。
ただ、この時調べて、富裕層にとっては魅力は薄いということもわかりました(低税率国、いわゆるタックスヘイブンと比較すれば、税金が安いとは言えないため)。>💰【誰でもわかる台湾の税金】わかりやすく把握【移住・ビジネスでは必須】
なお、一般的には、台湾でどれくらい稼げるかは、とても大事です。
多くの人が最初の壁は収入を確保できるか、と思います。この場合、台湾現地での職をどのように探していくかが重要となります。まずは、以下のサイトで台湾の収入相場を把握すべきです。そして、日本人が台湾現地での職探しを成功するためにというところまとめています。
台湾移住にあたって大きな第一歩になると思います。
職が見つかれば、自ずと、台湾での就労許可も取れることになり、ビザの取得に向けた大きな一歩になるからです。
台湾で職探しの前に、この三つ「おカネ事情」、「給料手取り(日本との比較)」、そして、「台湾現地採用の勝ち方」を押さえておくとより良いでしょう。
なお、ある程度のキャリアは必要とはなりますが、長い歴史と豊富な案件、親身になってキャリアアップを相談してくれる以下の2つのエージェントは良いと思います。実際に高い階段を上った知人を見ての経験則です。
収入はある程度はあるに越したことはありません。どうせなら海外・グローバルでハイクラスなキャリアップを目指した方が良いと思います。
相談だけなら無料です。ここで一歩踏み出すかが大きな差になります。
自分の今の市場価値を知る、海外移住への課題を知るだけでも大きな価値があると思います。
■🏢 JAC Recruitment(グローバル・外資系・ハイクラスの転職支援)
■🏢 Beyond Border(留学・海外就業経験者向け転職支援)
食事面での検討
食事面での検討要素
私の場合、一日に一食または多くとも二食しか食べないので、食事はとても重要でした。
衛生面はもちろん、美味しさ、合うかどうかは重要視しました。
台湾の食事…
皆さんもご存知の通り、台湾といえばグルメです。
美味しいローカルフードも多く、また、日本料理のレストランの数、他国の料理の状況といったレパートリーの多さも重要な決定ポイントでありました。
食事以外にも台湾の楽しいところはこちらに色々な記事がありますので眺めてみてください。
こちらも知っておきたいストーリー:誠実なのに家庭崩壊寸前?⇒海外移住で一転劇
仕事に対して真面目で勤勉、だけどそれがきっかけで家庭崩壊になりかけたG氏。「どん底サラリーマン…海外移住で心機一転・逆転【幸せの再定義と再出発】」その実例を基に、海外移住が人生における幸せを再定義し、再出発するきっかけになるという点をまとめています。
自分は日本で頑張るんだ!ちょっと待ってください。本当に自分を大切にできていますか?家族を大切にできていますか?必ず役に立つはずです。
とは言いつつも、住んでみると色々あるのが実情
海外移住前に、上記の通り、しっかり自分のプライオリティと必要なことを考えて、判断軸に則して合う国かどうか検討することは、とても重要です。
しかし、実際に住んでみたら、想定していなかったさらに良いことがあったり、または悪かったこと、後悔することがあるのも事実です。
パーフェクトな国などありません。
そのため、悪いことがあっても、そこからはではどう対処するかを考えることが大事です。
それによって大きな成長をするし、徐々に適することも可能です。
どうしてもダメなら、再度考えればいいでしょう。
台湾移住をして、上記判断のほか、さらに良かったことやデメリットはこちらの記事にまとめていますので、参考になると思います。
>💡【2021年版 海外移住-台湾】メリット・デメリット【対策を含めて】
また、ここはどうにかならないか…という台湾に移住した後に感じた嫌なコトもこちらで正直に話をしています。対策も書いていますので是非ご参考ください。
>💡【ここどうにかならない!?台湾!】台湾移住生活で困ったこと、何とかならないのか!全部ぶっちゃけます!
まとめ 海外移住先候補は、結局自分の中にある
- 海外移住を検討するにあたって大事なことは、まず、自分の大事なコト、そして優先順位をつけてみること
その上で、それを満たすことができる国か、必要なことは何か、検討して国を絞ってみる。 - 目的、必要なことに則して各国の情報収集を行う
- まずは、日本の外務省、厚生省、文科省、JETROにて基本情報を押さえる。
- 台湾であれば、本サイトが長期在住の身として現地の生情報もあるので有用。特に台湾現地収入情報、支出情報、移住にあたっての対応。
- 転職先、収入は、移住の大きなポイントになることが多い。転職先が決まれば自ずとビザの問題も解決することもある。
- まずは、海外転職を専門にしていて親身になってくれるエージェントに相談することが良い(相談だけなら無料だし、自分の市場価値や課題も見えてきて、大きな一歩にもなる)
- 転職エージェントに優先順位をつけるなら…
「ハイクラス・海外・グローバル」ならまずはここは登録しておきたい
「大手」も含めて「とりあえず数」も求めたい ⇒ それなら、定番も登録。下記は、台湾現地法人もあるので期待ができる。
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- 🏢 PERSOL DODA
- 🏢 第二新卒エージェントneo by ネオキャリアグループ(※台湾では、Reeracoenという名前で展開。最初の検索に海外や台湾は出てきませんが、台湾で広く人材紹介をしています。結構ニッチな隠れ案件も多いので、直接無料登録して確認してみてください。)
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- 実際に海外に住んでみたら色々とあるのが実情。予め各国の個人ブログなどで現地情報を集めることも役立つ。
海外移住をしたいと少しでもお考えであれば、まずは、本サイトを参考に自分の心構えと優先順位、そして何が必要かを整理してみましょう。
その上で、情報収集して合う国を考えてみましょう。
台湾であれば、ぜひ本サイトが役に立ったらうれしいです。
コロナウィルス明けにすぐに移住に向けて動けるよう、この時期を利用して、移住への大きな一歩を踏み出しましょう!
【海外移住にあたって参考となった書籍(一部ご紹介)】
海外移住の検討にあたってはいろいろ読み漁りました。今も海外移住関連の本は読んでいます。世界が今後、どうなっていくかわからないですからね。本のコスパは最強。2,000円前後で重要な知識を身につけられるので。おっ!と思ったら即ポチっとが良いですよ ♪
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