こんにちはTJ-ブリです。
さて、まずこの数字なんだかわかりますでしょうか?
それぞれ、日本円と台湾元を記載します。
台湾元はこの記事を記載している4.5円/元で換算しています。
(67,000台湾元)
(55,592台湾元)
Aが日本の月平均給与です(厚生省2021年度統計より)。
他方、Bが台湾の月平均給与です(行政院主計処2021年度統計より)。
これらは、日本、台湾、それぞれの全体の平均給与となります。
では、次にこちらの数字をご覧ください。
(361万元)
(404万元)
こちらは、日本と台湾の上場会社給与ランキングより、上位20社の平均値となります。
全体の平均給与は冒頭の通りですが、日本を代表する企業、台湾を代表する企業はどうかという話です。
Aの1,626万円が日本、Bの1,816万円が台湾です。
えええ!?!?
日本の上場企業トップより、台湾の上場企業の方が給料が高い!?
予想外です!!
はい、驚く人もいると思います。
今回は、この事実の他に、深堀りすると見えてくる驚愕の事実もお伝えしたいと考えています。
国全体の平均給与となると、個人事業、非上場企業、零細企業、上場企業を含めてあらゆる形態の給与が含まれることになります。
しかし、それぞれの代表する企業はどうなっているか。
今回は、日本、台湾のそれぞれの上場企業の給与ランキングがテーマです。
それぞれの国を代表する企業、いったいどの程度違うのか、直近データを用いて徹底比較です。
皆さんが知っている企業は入っているのでしょうか。
トヨタ?パナソニック?日立?ソニー?
そして、給与ランキングを知るだけでない、私たち日本人がもっと稼いでいくため、日本として発展していくため、その基本となる考えもお話をします。
失われた20年、そして30年と言われる日本経済の停滞。
今こそ、真剣に考えたい私たち日本人の問題です。
それでは早速行きましょう。
今回お話する内容
- 日本の上場企業の給与ランキング
- 台湾の上場企業の給与ランキング
- 単に比較するだけでは意味がない!台湾と日本のそれぞれの特徴と円安状況も加味
- さらに給与を考える時にさらに大事なのは・・・
- 私たち日本、日本人、がんばっていかねばならない!
どうして、我々日本人はがんばっていかないといけないのか?そして、どのように頑張ればいいか?
そのヒントが、この記事を読めばわかります!それでは、本編に入ってまいります。
日本企業の給与ランキング
日本の給与ランキング ベスト5
さて、早速見て行きましょう。
まずは、日本の給与ランキングです。
2022年8月現在、公表されている直近の有価証券報告書より従業員の平均年収のデータを取っています。
M&Aキャピタルパートナーズ
2,688万円
※2021年9月期 有価証券報告書より
日本上場企業の中で、栄えある給与ランキング第1位はM&Aキャピタルパートナーズです。
M&Aキャピタルパートナーズは、その名の通り、M&A、つまり合併や買収の仲介、コンサルタントを業務とした会社です。
直近決算(2021年9月期)の連結売上高は151億円、経常利益は65億円となっています。
この会社のすごいところは、従業員数150名、平均年齢がなんと32.2歳というところです。
32.2歳で2,688万円!!!す…す…す…すごい…。
そうですね、若くしてこの年収。
専門性の高い会社の特徴だと思います。ただ、もうちょっとよく見て行きましょう。
さらに深く情報を見たい点はこちらです。
平均勤続年数が「3.16年」ということです。
平均勤続年数も諸種統計がありますが、日本の企業の平均はおよそ10~15年いったところと思います。
これを踏まえると、M&Aキャピタルパートナーズの勤続年数は比較的短いことが言えます。
また、平均年収2,688万円は2022年7月で取れる直近最新データとなりますが、過去を見てみると以下の通りとなります。
M&Aキャピタルパートナーズの過去5年の平均給与推移
- 2021年9月期:2,688万円
- 2020年9月期:2,270万円
- 2019年9月期:3,109万円
- 2018年9月期:2,478万円
- 2017年9月期:2,995万円
- 2016年9月期:1,905万円
他のM&A専門会社、コンサル会社などの知人を見ていても、長い時間働いているように思います。また、M&Aということで、案件の数、案件の規模等によっても成果報酬が異なることが言えます。
平均年齢の若さ、勤続年数の短さ、年収のバラつき。
これらも見てみると、短い期間でがっつり稼ぐことを目指されている人も多いかもしれません。
ただ、M&Aの案件は専門性も高いですし、経験としてはかけがえのないものになると思います。
そのため、短期で高収入、そして将来に通ずる経験を獲得するという点で転職先としても人気ですね。
さて、話を戻しますと、日本の上場企業の年収ランキング第1位は、M&Aキャピタルパートナーズでした。ちなみに、2021年、2020年も同様、M&Aキャピタルパートナーズが1位を獲得しています。
殿堂入りですね。
さて、1位は少し内容の深堀りもしました。2位以下もどんどん見てみましょう。
キーエンス
2,183万円
※2022年3月20日期 有価証券報告書より
第2位は、キーエンスです。年収が高いことで有名な会社ですね。
大阪東淀川区東中島に本社を置くセンサ、変位計などの電子応用機器の製造販売会社です。
高い技術と品質から高い利益率を確保している同社は、従業員への還元も半端ない、高い年収で知られています。
2022年3月20日時点の従業員数は2,599人の大企業です。平均年齢36.1歳、平均勤続年数12.5年となっています。
キーエンスの過去の平均年収推移
- 2021年3月20日期:1,752万円
- 2020年3月20日期:1,839万円
- 2019年3月20日期:2,111万円
マクニカ・富士エレホールディングス
1,874万円
※2022年3月期有価証券報告書より
続いては、マクニカ・富士エレホールディングスです。
2015年に株式会社マクニカと富士エレクトロニクス株式会社が統合し、これを管轄する会社として、マクニカ・富士エレ ホールディングス株式会社が誕生しました。
事業会社は、半導体・集積回路等の電子部品の輸出入、販売等がメインです。本社は新横浜に位置します。
2022年3月期の従業員数は、ホールディングス親会社で25名、平均年齢47.2歳、平均勤続年数は21.4年となっています。
連結全体では、売上7,618億円、経常利益354億円、3,725名の従業員をかかえています。
マクニカ・富士エレホールディングスの過去の平均年収推移
- 2021年3月期:1,634万円
- 2020年3月期:1,021万円
- 2019年3月期:923万円
2021年3月期から急に年収が増えています。
有価証券報告書によると、2021年3月期に、グループの再編があり、ホールディングス親会社の従業員数が113人から25人になっています。
子会社の管理実務をしていたホールディングス親会社への出向者を、子会社に帰任させたとのことで、2021年3月期以降は、より上位の役職者に集約された結果平均年収があがっていることが言えそうです。
ヒューリック
1,803万円
2021年12月期 有価証券報告書より
第3位は、東京23区を中心にオフィスビルや商業施設等の賃貸等の不動産事業を手がけるヒューリックです。
2021年12月期の従業員数は親会社で189名、平均年齢39歳6か月、平均勤続年数は6年2ヵ月となっています。
連結全体では、収益4,470億円、経常利益1,096億円、1,496名の従業員をかかえる大企業です。
ヒューリックの過去の平均年収推移
- 2020年12月期:1,708万円
- 2019年12月期:1,761万円
- 2018年12月期:1,636万円
地主株式会社
1,694万円
※2021年12月期有価証券報告書より
第5位にランクしましたのは、地主株式会社です。
地主?どんな会社なのでしょうか。
地主株式会社は、2000年に設立された土地に特化した投資や売買などを手掛ける会社ですね。
中身を見て行きましょう。
2021年12月期の連結売上高は561億円、経常利益50億円という規模です。
有価証券報告書の提出親会社の従業員は45名、平均年齢39.6歳、平均勤続年数5年となっています。
地主の過去の平均年収推移
- 2020年12月期:1,559万円
- 2020年3月期:1,921万円
- 2019年3月期:1,501万円
主に土地に特化してビジネス展開を実施しながら資金調達もしており、面白いビジネススキームです。
日本の給与ランキング 6位以下はコチラ
第6位以下を含めた「日本の上場企業の最新給与ランキングの上位まとめ」は以下の通りです。
順位 | 業種 | 会社名 | 平均年収 (万円) |
1位 | サービス業 | M&Aキャピタルパートナーズ | 2,688 |
2位 | 電気機器 | キーエンス | 2,183 |
3位 | 卸売業 | マクニカ・富士エレ ホールディングス | 1,874 |
4位 | 不動産業 | ヒューリック | 1,803 |
5位 | 不動産業 | 地主 | 1,694 |
6位 | 情報・通信業 | 光通信 | 1,682 |
7位 | 卸売業 | 伊藤忠商事 | 1,580 |
8位 | 建設業 | ショーボンドホールディングス | 1,563 |
9位 | 卸売業 | 三菱商事 | 1,589 |
10位 | 卸売業 | 三井物産 | 1,549 |
11位 | 銀行業 | めぶきフィナンシャルグループ | 1,490 |
12位 | 卸売業 | 丸紅 | 1,469 |
13位 | 情報・通信業 | TBSホールディングス | 1,450 |
14位 | 証券、商品先物取引業 | 野村ホールディングス | 1,441 |
15位 | サービス業 | ストライク | 1,433 |
16位 | 情報・通信業 | スクウェア・エニックス・ホールディングス | 1,427 |
17位 | 情報・通信業 | テレビ東京ホールディングス | 1,415 |
18位 | 保険業 | 東京海上ホールディングス | 1,413 |
19位 | 卸売業 | 住友商事 | 1,406 |
20位 | 電気機器 | レーザーテック | 1,379 |
上記、日本の上場企業給与ランキング20社の平均は「1,626万円」です。
GCA
2,063万円
※2018年12月期有価証券報告書より
2019年までは、GCAがランキング5位以内に入っていました。
こちらも第1位のM&Aキャピタルパートナーズと同様、M&Aの仲介業及びコンサルを専門とした会社です。
2019年以降、持株会社制に移行して事業会社の従業員の年収の情報が取れなくなっています。
なお、2021年10月にフーリハン・ローキー(Houlihan Lokey, Inc.)グループがGCAの株式を譲り受け同社グループの傘下に入っており、2021年11月に上場廃止を発表しています。
依然として、日本国内のM&Aコンサルに定評があり、転職先としても人気です。情報は取れなくなっていますが間違いなく年収は高いでしょう。
ご参考まで。
日本企業のデータについて・今回のデータ取得で気付いたこと
上記のランキングですが、あくまで私が過去のランキング等に基づき独自に集計しています。
また、日本企業は決算期がバラバラなので、データ取得のタイミングでランキングは変動しますので、予めご了承ください。
今回、集計対応してみてわかったことがいくつかあります。
- データが取りづらい:証券取引所からまとまったデータがない。今回は、他のネットや書籍のランキングを参考にしながら、各企業の最新の有価証券報告書を見てデータ集計をしています。時間がかかりました・・・
- 上場会社がホールディングスカンパニーで事業会社がどうなのかわからない:ホールディングスカンパニーは事業会社の管理にあたる会社で、相対的に平均年齢が高く年収も高まる傾向にあります。
台湾企業のランキング
台湾の給与ランキング ベスト5
さて、台湾のランキングに入ってまいります!
今回、台湾の上場企業の情報などがまとめられている「公開資訊観測站」より、2022年8月現在取得できる、直近2021年度の財務情報を基にしたデータをとっています。こちらも同じく従業員の年収となっています。
なお、情報は台湾元ですが、日本と比較をするため1台湾元=4.5円にて換算しています。
それでは、心してご覧ください!
瑞鼎(Raydium)
612万台湾元(2,754万円)
※公開資訊観測站(2021年度 各業種 財務報告記載従業員福利・給与情報(財務報告附註揭露之員工福利(薪資)資訊)より
いぃぃぃぃ!!!!!!!!!!
年収612万元!?2,754万円!?
自分の国のことですけど…こんなに高い年収だとは思いませんでした!
しかも、日本の1位よりも高い!
という、結果になりました。
ただ、この後、もっと興味深いことがあります。
私を含めて日本人の方は考えるべきことです。
ぜひ最後までお読みください。
台湾上場企業の中で、直近2021年度の栄えある給与ランキング第1位は瑞鼎科技(英文名:Raydium)です。
瑞鼎は、2003年に設立された半導体ICチップの設計を主な事業とした会社です。
2021年12月期の連結売上高は248億台湾元、営業利益は51億台湾元となっています。
台湾が誇る半導体産業に属する企業が第1位に輝きました。
さて、1位に輝いた瑞鼎ですが、過去の状況はどうかも見ていきましょう。
瑞鼎の過去の平均年収推移
- 2020年度:242万台湾元(1,087万円)
- 2019年度:257万台湾元(1,158万円)
- 2018年度:210万台湾元(945万円)
あれ?
直近の612万台湾元とだいぶ差がありますね!?
去年は242万台湾元、その前は257万台湾元。
そうですね。
台湾ではよく年末のボーナスがニュースになりますが、半導体の状況が好調な結果、瑞鼎も好業績をあげています。結果、2021年度はボーナスがはずんだかもしれませんね。
なるほど~ 会社の状況も変わるので、一年度だけでなく過去も見ることは大事ですね!さ、第2位以降も気になります~!
【これだけは知っておきたい!】
半導体?TSMC?台湾がすごい?これを知らない人は世界経済についていけていないかも?
台湾は、半導体、また関連する電子部品産業で世界でトップシェアを誇る国です。
半導体は、パソコン、スマホだけでなく、私たちのありとあらゆる生活で利用されています。そして、これからもIoT、AI、メタバース、VR・ARといった分野の発展で、これからも引く手あまた。さらなる経済成長は必至となっています。
台湾経済の発展は、世界経済を占うとまで言われるようになりました。
なぜか? そもそも半導体とは何か?どんな企業が台湾にはあるか?
え!?世界の企業時価評価ランキングで台湾企業が10位以内にいるって!?(日本は50位以内で1社だけ?)
こちらの記事は、これからの経済の知識にマストだと思います。
世界一わかりやすくざっくり半導体についてまとめた記事はこちら>【半導体を世界一わかりやすく】世界の台湾!ザっと押さえる【台湾経済とTSMC】
聯詠(NOVATEC)
516台湾元(2,323万円)
※公開資訊観測站(2021年度 各業種 財務報告記載従業員福利・給与情報(財務報告附註揭露之員工福利(薪資)資訊)より
第2位は、聯詠(英文名:NOVATEC)です。
こちらも1位の瑞鼎同様、半導体関連で、1997年に設立された半導体IC設計をメインとした台湾の大手です。
1位の瑞鼎科技(Raydium)の612万元とは差がありますが、516万元(2,323万円)とそれでも高額です。
業績を見てみると、2021年度は、連結売上高1,354億台湾元、営業利益477億台湾元となっています。
同じく過去も見ていきましょう。
聯詠(英文名:NOVATEC)の過去の平均年収推移
- 2020年度:326万台湾元(1,467万円)
- 2019年度:277万台湾元(1,245万円)
- 2018年度:258万台湾元(1,161万円)
傾向としては、やはり2021年度が高い年収にあったようです。
聯發科技(MediaTek)
514台湾元(2,312万円)
※公開資訊観測站(2021年度 各業種 財務報告記載従業員福利・給与情報(財務報告附註揭露之員工福利(薪資)資訊)より
2位の聯詠との差、わずか2万台湾元、惜しくも第3位となったのは聯發科技(英文名:MediaTek)です。こちらも半導体関連でIC設計の大手です。
2021年度は、売上高4,934億台湾元、営業利益1,080億台湾元。業績は好調だったようです。
過去の年収推移です。
聯發科技(英文名:MediaTek)の過去の平均年収推移
- 2020年度:342万台湾元(1,537万円)
- 2019年度:292万台湾元(1,315万円)
- 2018年度:277万台湾元(1,247万円)
傾向は同様に2021年度が高い年収にありますが、いずれも高い水準には間違いありません。
矽創電子(Sitronix)
495台湾元(2,227万円)
※公開資訊観測站(2021年度 各業種 財務報告記載従業員福利・給与情報(財務報告附註揭露之員工福利(薪資)資訊)より
4位は、矽創電子(英文名:Sitronix)です。半導体関連で同じくファブレスのIC設計会社です。
2021年度の業績は、売上2,226億台湾元、営業利益816億台湾元となっています。
過去の年収推移です。
矽創電子(Sitronix)の過去の平均年収推移
- 2020年度:213万台湾元(958万円)
- 2019年度:189万台湾元(852万円)
- 2018年度:171万台湾元(770万円)
こちらは特に2021年度が高い年収であったようですね。
【箸休め】それぞれの国のデータ取得について
上記の台湾の給与ランキングは、台湾で公開された情報より、ソートして発表しています。はっきり言いますが、日本より圧倒的に情報が取りやすく整理しやすいです。その他にも、気付いた点があります。
- 「公開資訊観測站」より、上場会社のまとまった情報が取りやすい
- 台湾の上場企業は全て12月決算のため比較可能性が高い
- 「公開資訊観測站」では、全てではないが中国語の他、英語の情報も取れる
ここから導き出せることって何かわかりますでしょうか?
台湾で外国人の私も、情報が取りやすいと感じているということは、他の外国人も情報が取りやすいということです。
他方で、日本人の私が、日本の情報が取りにくいと感じているということは、他の外国人はもっと取りにくいと感じているということです。
情報は、国際競争力にも影響します。このあたりも、日本は見直す余地があるのではないかと思います(もしくは、あえて見にくいようにしているのでしょうか・・・)。
瑞昱半導體(REALTEK)
487台湾元(2,190万円)
※公開資訊観測站(2021年度 各業種 財務報告記載従業員福利・給与情報(財務報告附註揭露之員工福利(薪資)資訊)より
5位は、瑞昱半導體(英文名:REALTEK)。半導体関連の会社で同じくファブレスのIC設計会社です。
2021年度の業績は、売上1,055億台湾元、営業利益173億台湾元となっています。
過去の年収推移です。
瑞昱半導體(REALTEK)の過去の平均年収推移
- 2020年度:325万台湾元(1,460万円)
- 2019年度:281万台湾元(1,266万円)
- 2018年度:226万台湾元(1,015万円)
こちらも特に2021年度が高い年収であったようですね。
台湾の給与ランキング 6位以下はコチラ
<2021年度台湾上場企業給与ランキング>
順位 | 業種 | 会社名 | 平均年収 (万台湾元) |
平均年収 (万円) |
1位 | 半導体業 | 瑞鼎 | 612 | 2,754 |
2位 | 半導体業 | 聯詠 | 516 | 2,323 |
3位 | 半導体業 | 聯發科 | 514 | 2,312 |
4位 | 半導体業 | 矽創 | 495 | 2,227 |
5位 | 半導体業 | 瑞昱 | 487 | 2,190 |
6位 | 半導体業 | 晶豪科 | 461 | 2,072 |
7位 | 半導体業 | 凌陽創新 | 395 | 1,778 |
8位 | 半導体業 | 杰力 | 386 | 1,738 |
9位 | 食品工業 | 聯華 | 380 | 1,712 |
10位 | 半導体業 | 日月光投控 | 367 | 1,653 |
11位 | 航運業 | 長榮 | 361 | 1,623 |
12位 | 半導体業 | 祥碩 | 361 | 1,622 |
13位 | 半導体業 | 昇佳電子 | 353 | 1,589 |
14位 | 半導体業 | 晶焱 | 349 | 1,571 |
15位 | 電子部品業 | 精成科 | 344 | 1,547 |
16位 | 半導体業 | 原相 | 343 | 1,542 |
17位 | 電子部品業 | 志超 | 343 | 1,541 |
18位 | 電子部品業 | 定穎 | 336 | 1,512 |
19位 | 半導体業 | 晶相光 | 336 | 1,510 |
20位 | その他 | 勤益控 | 336 | 1,510 |
上記、台湾の上場企業給与ランキング20社の平均は「404万台湾元(1,816万円)」です。
日本・台湾上場会社給与比較まとめ
日台給与ランキング20位まで一挙比較
さて、ここまでそれぞれの第5位までを会社の状況、過去の年収推移を含めてまとめてまいりました。
ここで20位までを一気に見てみましょう。
日本ランキング | 台湾ランキング | ||||
会社名 | 年収 (万円) |
会社名 | 年収 (万台湾元) |
年収 (万円) |
|
1位 | M&Aキャピタルパートナーズ | 2,688 | 瑞鼎 | 612 | 2,754 |
2位 | キーエンス | 2,183 | 聯詠 | 516 | 2,323 |
3位 | マクニカ・富士エレ ホールディングス | 1,874 | 聯發科 | 514 | 2,312 |
4位 | ヒューリック | 1,803 | 矽創 | 495 | 2,227 |
5位 | 地主 | 1,694 | 瑞昱 | 487 | 2,190 |
6位 | 光通信 | 1,682 | 晶豪科 | 461 | 2,072 |
7位 | 伊藤忠商事 | 1,580 | 凌陽創新 | 395 | 1,778 |
8位 | ショーボンドホールディングス | 1,563 | 杰力 | 386 | 1,738 |
9位 | 三菱商事 | 1,589 | 聯華 | 380 | 1,712 |
10位 | 三井物産 | 1,549 | 日月光投控 | 367 | 1,653 |
11位 | めぶきフィナンシャルグループ | 1,490 | 長榮 | 361 | 1,623 |
12位 | 丸紅 | 1,469 | 祥碩 | 361 | 1,622 |
13位 | TBSホールディングス | 1,450 | 昇佳電子 | 353 | 1,589 |
14位 | 野村ホールディングス | 1,441 | 晶焱 | 349 | 1,571 |
15位 | ストライク | 1,433 | 精成科 | 344 | 1,547 |
16位 | スクウェア・エニックス・ホールディングス | 1,427 | 原相 | 343 | 1,542 |
17位 | テレビ東京ホールディングス | 1,415 | 志超 | 343 | 1,541 |
18位 | 東京海上ホールディングス | 1,413 | 定穎 | 336 | 1,512 |
19位 | 住友商事 | 1,406 | 晶相光 | 336 | 1,510 |
20位 | レーザーテック | 1,379 | 勤益控 | 336 | 1,510 |
日本上位20社の平均 | 1626 | 台湾上位20社の平均 | 404 | 1816 |
上位20社の日本と台湾の平均年収比較!
日本1,626万円、台湾1,816万円(404万元)となりました。
日本と台湾 両者の差異の特徴
ここで上位にランクしている日本と台湾の特徴に気付くことができます。
- 日本のランキングには、M&Aや不動産のコンサル専門会社などが入っており、続いて一部製造業、総合商社、テレビなどの業種が入ってきている。
- また、日本のランキングには、ホールディングスカンパニーが多く含まれており、結局ホールディングスでは、年齢が比較的高い・上位の役職者が入ってきており、事業会社の年収が反映されていない。
- 他方、台湾のランキングでは、20位のうち17社が半導体及び電子部品と台湾の主要産業が占めている。
- 台湾は、2021年の業績が良好な企業が多く、それを年収に顕著に反映させている傾向にある。
台湾の前年度(2020年度)を見なきゃ!
それでは、台湾上場企業の前年度(2020年度)の状況はどうだったか。見てみたいと思います。
2020年度の台湾上場会社の年収ランキングはこちらです。
<2020年度台湾上場企業給与ランキング>
順位 | 業種 | 会社名 | 平均年収 (万台湾元) |
平均年収 (万円) |
1位 | その他電子産業 | 鴻準 | 419 | 1,886 |
2位 | 半導体業 | 祥碩 | 371 | 1,668 |
3位 | 電子部品業 | 精成科 | 347 | 1,561 |
4位 | 半導体業 | 聯發科 | 342 | 1,537 |
5位 | 半導体業 | 原相 | 328 | 1,475 |
6位 | 半導体業 | 聯詠 | 326 | 1,467 |
7位 | 半導体業 | 瑞昱 | 325 | 1,460 |
8位 | 食品工業 | 聯華 | 321 | 1,442 |
9位 | 半導体業 | 昇佳電子 | 319 | 1,437 |
10位 | 半導体業 | 信驊 | 300 | 1,348 |
11位 | 航運業 | 群聯 | 295 | 1,325 |
12位 | 半導体業 | 凌陽創新 | 292 | 1,313 |
13位 | 食品工業 | 南僑 | 261 | 1,173 |
14位 | 半導体業 | 威盛 | 255 | 1,148 |
15位 | 電子部品業 | 志超 | 246 | 1,108 |
16位 | 半導体業 | 愛普 | 245 | 1,101 |
17位 | 電子部品業 | 瑞鼎 | 242 | 1,087 |
18位 | 電子部品業 | 晶焱 | 240 | 1,079 |
19位 | 半導体業 | 台積電(TSMC) | 239 | 1,076 |
20位 | その他電子産業 | 鴻海(ホンハイ) | 238 | 1,071 |
平均298万台湾元、つまり1,338万円。
よく見てみると、台湾の有名企業であるTSMC(台積電)やホンハイ(鴻海)が19位、20位に入っていますね。
2021年度だけが特別高いのか、と思ったら2020年度も依然として高いです!
298万元。
2020年度は台湾の平均を反映していそうですね。
2022年現在は円安の状況もありますが、日本円にすると1,338万円。
しかも2020年度も大半は半導体・電子部品といった主要産業に属する企業がランクの大半を占めています。
専門会社やホールディングスが多くランクインしている日本の状況とは違いますね。
過去の推移や平均や深堀をすることで、データの見方、ファクトの捉え方が大事だと改めて実感しました!
番外編 日本を代表する企業たちはどうした!?
では、日本の主力産業に属する企業の平均年収はどうなのか。ここで見ていきたいと思います。
台湾で言うTSMCやホンハイのように、では、日本の有名な企業というと、皆さんどのような企業を思い浮かべますか?
トヨタ、パナソニック、日立?ユニクロ(ファーストリテイリング)、ソニー、ソフトバンク? これらの会社の直近の平均年収も見てみましょう。
- トヨタ 2021年度(2022年3月期):
平均年収857万円/平均年齢40.4歳
ちなみに連結収益31兆3,795億円/税前利益3兆9,905億円となっています。
- パナソニック(2022年3月期)
平均年収759万円/平均年齢45.7歳
連結売上7兆3,888億円/税前利益3,634億円となっています。
- 日立製作所(2022年3月期)
平均年収897万円/平均年齢42.7歳
連結売上10兆2,646億円/税前利益8,393億円となっています。
- ユニクロ(ファーストリテイリング)
平均年収964万円/平均年齢37歳8か月 但しホールディングスの数字となります。
連結売上2兆1,330億円/営業利益2,490億円となっています。
- ソニー(2022年3月期)
平均年収1,085万円/平均年齢42.6歳
こちらは、連結収益9兆9,215億円/営業利益1兆1,202億円です。
- ソフトバンク(2022年3月期)
平均年収808万円/平均年齢40.5歳
こちらは、連結収益5兆6,906億円/営業利益9,857億円です。
さすが日本を代表する企業!平均年収は700万円~800万超え。
でも、TSMCの2021年度が 246万元(1,108万円)、2020年度が239万元(1,076万円)、ホンハイはそれぞれ 234万元(1,054万円)、238万元(1,072万円)。
さらに日本の平均年齢は40歳を超えているのが大半…
そうですね。台湾経済は堅調に推移してきた結果、大手企業の年収は増加している傾向です。
他方で、日本の経済成長が20年、いや30年以上、停滞している。
残念ながら日本の給与・年収水準も上がっていないのが実情となっています。
私を含めて、日本にとって、日本人にとって、まずはこの状況をしっかり把握しておくことです。
そして、日本の経済を再び輝かせるためには。そして賃金水準が上がり、好況となるためには。もう一回考える必要があります。
日本と台湾上場企業給与ランキング まとめ
もう一歩考えたい給与のコト ⇒そう!「手取り」
皆さん、今回の結果をどう感じたでしょうか。
台湾の上場企業の平均給与は予想以上に高かった。
そして日本の上場企業や有名企業の結果は残念だったというのが私の率直な感想です。
日本人として、今回、上場企業の給与にここまで差があることは、ショックでもありました。日本で、企業からもらえる給与額面は、世界で見ても、もう多くない…。
これに加えて、さらにイタイこと。それは、給与の手取りです。
額面が多くとも、実際に手元に残るお金が少なくては意味がない。
そう、実際に使えるのは給与の手取り。重要なのは給与の手取りです。
しかし、残念ながら、日本の財政収支は赤字が続き、少子高齢化も深刻化している。
この結果、日本は徐々に税金・社会保障費が増えており、この先も、さらに増えることは必至となっています。つまり、日本では、額面だけでなく手取りも減っているという事態です。
日本と台湾で同じ額面年収1,000万円をもらった場合に手取りはいくらになるか?をまとめています。
大きな差となっています。これが5年、10年と積み重なったら・・・。ぜひご覧ください。
もう一度立ち上がれ!日本!私、日本人が考えたいコト
悔しくも、輝かしい日本企業の時代が終わりかけています。
世界における企業の時価総額ランキング。10位以内に日本企業の名前はありません。
50位以内にトヨタの名前があるだけ。
他方、台湾については、TSMCが世界時価総額ランキングで10位以内に入っており、近年も堅調な経済成長を果たしています。
もう数年で日本は台湾にGDPで抜かれるという情報もあります。
さて、これは事実です。
その上で、今回、日本のことも、そして今後の自分のことも考えるキッカケにしてほしいと考えています。
私たち日本人が考えるべきこと、対応するべきことはなにか。このままではいけないと思います。
日本には日本の良さがある。世界に伝えるべき良さがある。
しかし、それがなかなか伝わらず、成長できなかった、海外に追い抜かれしまった。そんな見方もあります。
日本の良さを伝えるため、私立ち日本人は、積極的に自身の成長とキャリアアップをする。
そして、私たち、日本人、日本が再度輝くためにどうしたら良いか、考えたい。
私は、日本の年収が低かった。だから日本はもうダメだ。だけで終わらせたくありません。
まずは事実を受け止める、その上で日本を活性化するために、それぞれが考えるきっかけを見つけたいと思っています。
日本と世界のギャップは広がる一方。
その中で日本人が積極的に海外に出てその力を発揮することも大事だと思います。
今こそ、海外で活躍できる日本人が必要なのだと思います。
その一つとして、海外移住は選択股になります。
そして、海外から日本の輝きを取り戻すべきと考えています。
【年収ランキングを見て、日本の実態を知ったら・・・考えてみよう!】
日本人!考えたい!これからの日本、自分の成長。海外移住を積極的に考えてみよう!
30年に及ぶ日本経済の停滞。給与も上がっていない実態。少子高齢化も進み日本に住む日本人はジリ貧状態。このままで良いのか!日本を考え、リスク分散について学ぼう
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今回の記事のまとめ
今回のまとめは以下の通りです。
- 直近2022年8月時点で取得できるデータによると、日本と台湾の上場企業上位20社の平均年収の金額は日本1,626万円 台湾1,816万円(404万元)という結果。
- 日本のランキングには、M&Aや不動産などの専門的会社の他、比較的高年齢の役職者が多いホールディングスカンパニーが多くを占める一方、台湾のランキングはほぼ主要産業である半導体と電子部品に属する企業が占める。
- 日本を代表する有名企業、トヨタ、パナソニック、日立、ソニーなどの平均年収は700万~800万。
- 他方で、台湾の全体の平均給与は日本よりも低いので、主要産業との給与格差は大きいことが言える。
- 年収を含め、人生においておカネは大事なこと。
- 海外と比較する時は、年収額面だけでなく、手取りや生活費も考えることが大事。日本と台湾の手取りにも大きな差がある。
- これからの日本を考えると海外での活躍は大事なこと。そのための選択肢として海外移住は大切な選択肢。日本を、日本経済をもっとよくするために一歩踏み出し考えてみたい。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
日本人、海外をちょっとのぞいてみよう【最初の一歩から】
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