この記事で、台湾の平均生活コストのすべてがわかります
こんにちは、TJ-ブリです。妻と2人の子供と台湾台北に長く暮らしております。
さて、今回は、台湾に住むにあたって最も気になることの一つ、そう、コストです。
- 台湾は良いところそうなので移住を考えているけど、生活コストはどの程度かかるのか。
- 生活コストって言っても…、一人暮らし、DINKs・同棲カップル、子供がいるかによっても金額は違う。まとめて比較したサイトはないのか。
- 台湾に移住して、将来的には結婚して子供もほしいけど、将来の支出の見通しを知りたい。
- 既に台湾に住んでいるけど、貯蓄のために支出を見直したい。なにか参考になる例はないか。
そのような悩み、今回の記事でまとめて解決します。
私は、台湾に家族で住んでいます。子供は2人で、およそ平凡な暮らしと思います。
今回は、このサイト運営メンバーと知人にも話を聞いて、実績を基にお話をします。
各生活ごとにコストを一挙把握
ケース1:一人暮らし
→ 台北で一人暮らしはコチラ
ケース2:DINKs・同棲カップル
→ 台北で二人暮らし(DINKs、同棲カップル)はコチラ
ケース3:子持ち家族
→ 台北で子持ち家族はコチラ
まとめ:それぞれの比較&節約例
→ 一人暮らし、二人、子持ち家族を一挙比較はコチラ
まず言えることは、同じ水準の生活をする場合、いずれのケースも日本に比べるとコストは低いと言えます。
但し、台湾での生活をする上で、しっかり対応しないとかえってコストが高くなるケースもあります。
それは、賃貸でも住居コストは高めであること、日本のモノ、海外のモノにこだわるとそれなりにコストはかかってしまうことです。
以下のケースごとに、それぞれの平均コストを見てましょう。
結論としては、いずれも大きな差がありました。
最後にまとめと見直しや節約のポイントも紹介しています!
支出を考える上での基本
支出を分けて考える
支出を考えるには、衣・食・住を想定して、
基本的に発生する固定費用なのか、それ以外の変動費用なのかで考える必要があります。
つまり、生活する上で必ず必要なもの、切っても切り離せないもの、かかせないものは固定費になります。それ以外のものや突発的に発生するものはそれ以外の変動費となります。
これは、重要な考え方です。
但し、何が基本的な固定費で、それ以外の変動費かは、価値観、ライフスタイルで異なりますので、人によって、世帯によっても異なってきます。
例えば、基本的な固定費を考えますと、住居費用、水道光熱費といった一般的なものが入りますが、世帯によっては子供の教育費用も入ってきます。
また、携帯電話ももはや我々の生活には欠かせませんので固定費に入ってきますね。
一般的にはとなりますが、
基本固定費:住居、水道光熱費、携帯、通勤費用、子供への教育費用 年間発生:保険、税金
>💰【誰でもわかる台湾の税金】わかりやすく把握【移住・ビジネスでは必須】
それ以外の変動費:書籍台や自己啓発費用(人によって異なるので)、趣味、娯楽、飲み代、交際費、タクシー代、テレビ台(最近見ない人もいるのでこちらに入れました)、医療費、美容院など
こんな感じの分類ができると思います。
台湾の物価はどの程度なのか
そもそも台湾の基本的な物価はどうなのか。
経済力や物価を比較する際に利用される、ビッグマック指数で見てみると、台湾と日本では以下の差があり、台湾の方が相対的に物価は安いことが言えます。
本来、物価を図るには本来もっと複雑な計算が必要になりますが、ここでは現在の為替レートにてどの程度の差があるかだけで計算しています。
台湾
ビックマック販売価格(台北):72台湾元(2021年11月以降は75台湾元へ値上げ)
1台湾ドル=3.85円 → 約277日本円
日本
ビックマック販売価格:390日本円
1台湾ドル=3.85円→ 約99台湾元
両者はおよそ「29%」もの差があります。
つまり同じお金を持っていても、一般的には、台湾の方がより低コストで生活ができることが言えます。
ただし、最近は台湾の物価も徐々に上がっていると感じます。
特に最近では、2021年11月にマクドナルドが値上げを発表し、他の飲食店も追随しています。牛肉麺一杯でも200台湾元(800円弱)以上。台湾は、昔ほど、物価が安いとは感じられなくなっています。
前提:この記事では「台北」での移住をベースに考え、あくまで近くの知人に確認した平均ベースです
以下、一人暮らし、ディンクス、子持ち家族のケースごとに支出を見ていきますが、いずれも「台北」の実例をベースにお話をしています。
台湾の他の都市部(新竹、台中、台南、高雄)では、住居費用中心に半分以上安いこともあります。それ以外の地方ではさらに安くなります。
あくまで台湾で最も高いエリア、首都「台北」での検討ということで、見てみてください。
また、このサイトの情報は、知人に聞いた情報と賃貸仲介情報などをベースに平均にて記載しています。家賃一つとってもピンキリになりますので、あくまでおよその平均概算値ということでご理解ください。
この記事の前提
- 生活拠点は「台北」(台湾の他の都市と比べる1.5倍から2倍の生活コストがかかるエリア)
- 参考の日本円金額は、全て3.8円/台湾元にて換算
- サイト運営者の実際の生活と経験、及び知人の話や情報を基にした平均値を記載
- 2021年4月時点で集計しているが、コロナウィルス流行前の状況も踏まえて記載(例えば、海外旅行も行っていた情報など)
- およそ、台湾での移住で必要なコストのイメージを持ってもらうために記載しており、統計学的に有効な結果を示しているわけではないので、ご了承ください。
ケース1 一人暮らし編
麦一です。
私は、20代後半、独身、一人暮らしです。
台北の中心部に住んでいまして、日本でいう1LDKのマンションに住んでいます。
平日は、朝、昼、晩、ほとんど外食またはお弁当や惣菜を買って家で食べています。
週末は、外で知人と会ったりしてお出かけします。
以下、私の独身の友人の話も踏まえて記載していきます~
✅ 家賃:8,000~30,000台湾元(30,400~114,000円)/月
一人暮らしにて家を借りている方については、
平均家賃の下限値を見ますと日本より安いことが言えるのではと思います。
これは、シェアハウスによって家賃を抑えているケースがあるということです。
台湾で学生でも社会人でも一般的です。
シェアハウスといっても、兄弟や知人と一緒に住むといったことではなくて、大家さんなどの家で一部屋間借りするということになります。
シェアハウスと一戸丸ごと借りる場合では結構差があります。
後述しますが、さらに水道光熱費も軽減される場合があります。
- シェアハウス:5,000~15,000台湾元
- 一戸借りる:20,000~40,000台湾元
ちなみに、ここではコストの比較にならないので割愛しましたが、
若い方で近くに親がいるケースについては、実家暮らしの方も多い印象です。
✅ 食費:8,000~15,000台湾元(30,400~57,000円)/月
台湾での一人暮らしの住居の特徴として、キッチンがない、または簡易なものだけといったことが多いです。
したがって、日々の食事は、外食が大半の傾向です。
レストランで食べることもありますが、
大体のレストランはテイクアウト、つまり「外帶(Wàidài)」、「帶走( dài zǒu)」ができますので、持って帰って家で食べたり、職場で食べたりします。
惣菜屋さん、弁当のみの販売店も多いのでよく活用します。
また、Uber eatsやフードパンダなどのデリバリーサービスもよく利用します。
✅ 生活基本コスト:1,000~3,000台湾元(3,800~11,400円)
水道光熱費、通信費、各種サブスクプリション費用などです。
水道高熱費については、先ほどのシェアハウスに住んでいる場合は含まれるケースもありますが、およそ一人暮らしの場合は月に1,000台湾元程度かと思います。
携帯代は月に300~600元(760円~2,280円)程度なので、日本に比べると安いです。
また、好みに応じてBODなどの各種サブスクサービスの利用料があります。
POINT 携帯代が安い
ここでポイントは、携帯代かと思います。
スマホの携帯の月々の費用は、ネット使い放題で400~600元台湾元程度が平均です。
5Gの場合は、少し高くなりますが、同じくネット使いたい放題で1,000~1400台湾元程度となります。
私の場合は、家でWIFIなどの通信契約をしておらず、全て携帯経由で対応しています。4Gですが、動画や映画の視聴も何ら問題ありません。その点でもオトクに生活できているのではと思います。
日本では、大手通信キャリアにてプラン(ドコモさんのahamoなど)を見直ししたり、楽天モバイル、Yahooモバイル、格安SIMなどによって、通信コストを抑えることを検討されると思います。
例えば、ahamoであれば月額2,980円と思いますが、
台湾では、大手キャリアでも、4Gであれば通信費は400~600元、つまり1,520~2,280円です。
そのため、最初からある程度コストを抑えることができます。
✅ その他:3,000~10,000元(11,400~38,000円)
衣類、交際費、交通費、美容院、医療費、税金などが発生します。
その他の支出としては、独身の場合は、趣味や交流幅に応じて交際費や交通費には差があります。
他方で、医療費や税金などは少ない傾向ですね。
POINT 交際費例
飲み代コスト例
- 台湾居酒屋「熱炒(rè chǎo)」:500~800台湾元(台湾ビール1瓶:80~120元)
- 台湾の方が運営している日本風居酒屋(日式居酒屋):600~1,000台湾元(キリン・アサヒビール1瓶:120~150台湾元)
- 日本の居酒屋:800~1,600台湾元(キリン・アサヒビール:120~150台湾元)
- 高級寿司店:3,500~5,000台湾元
POINT 美容院費用例
- QBハウス:1回300台湾元
- 100元カットもある
- 日本語可能な美容院の相場はカット・シャンプーで1,000~2,000台湾元
- こちらの記事もぜひ参考に!台湾の美容院について丸ごと解決できます。
✅ TOTAL:25,000~60,000元(95,000~228,000円)
台湾の年齢別の平均賃金を見てみますと、
25歳-29歳では中間値で47,300台湾元(行政院統計より)となっています。
それを踏まえますと、やはり支出はこんなものでしょうね。
生活コストは低いといっても、うまく支出をしないとなかなか貯蓄は難しいとも言えますね。
台湾も少子高齢化社会です。将来に備えるためにも稼ぐ力はとても重要になっていますね!
最近の台湾の若い方の状況を見てみても、すぐに企業に勤めないで大学院(研究所)に行ったり、Uberの運転手、またはUber eats やフードパンダといったデリバーサービスで収入を補ったり、有名大学を卒業してから夜市の屋台の出店といった話も聞きます。
稼ぎ方は人それぞれですが、
自分への投資をするお金を稼ぐためにも、より収入を獲得するため努力が必要ですね!
台湾の給与賃金事情については、こちらの記事で徹底的に調べてまとめています。ご参考ください。
ケース2 DINKs・同棲カップル編
✅ 家賃:30,000~45,000台湾元(114,000~171,000円)
リビングの他に部屋が二つある住居となると、一気に高くなります。
古い物件や台北の隣町の新北や台北中心外であれば、それなりに抑えることができますが、良い条件を考えていくと45,000台湾元以上の物件もあります。
台北は本当に家賃が高いというのが如実に表れています。
✅ 食費:15,000~35,000台湾元(57,000~133,000円)
DINKs・同棲カップルのケースで差が開いたのは食費です。
自炊をしているか、それとも外食が多いか、また、外食にグルメの趣味が入ってくると支出が多い傾向が顕著に出ました。
例えば、日本食レストランに二人で行けば、お店にもよりますが合計1,500~3,000台湾元くらいはかかります。
毎週または平日も外食にこだわるとやはり出費は高まります。
私の知人の日本人夫婦は、食べ歩きが好き 最初は台湾ローカルフードも頻繁に行っていました、少し飽きてきてしまったのか、日本料理や国外料理が多い状況になっているとのことでした。
DINKsでも、台湾ローカルレストランのテイクアウト、惣菜屋さん、お弁当を多用するケースも多く、この場合はある程度支出も抑えられていました。
なお、Uber eatsやフードパンダなどのデリバリーサービスも、やはりローカルか外国料理かでも差がありますので、このあたりも支出の差となっています。
✅ 生活基本コスト:2,000~4,000台湾元(7,600~15,200円)
水道光熱費・通信費・BODなどが含まれます。
水道光熱費は、一人暮らしの1.5倍程度でしょうか、2倍までは行かない状況です。
外出が多いか、家で過ごすことが多いかでも多少差がありそうです。
✅ その他:5,000~40,000元(19,000~152,000円)
衣類、交際費、交通費、旅行、美容院、医療費、税金などです。
ここも趣味や交流幅に応じて交際費や交通費には差があります。
ここで大きな差が出たのは、旅行が趣味かどうかですね。
毎月のように旅行されている方もいたため、このあたりで支出に差が出ました。
台湾駐在の方も、駐在期間中に台湾を満喫したいから旅行が多いということもありましたし、また、日本への一時帰国の多さによっても差がありました。
但し、コロナウィルス以降は、国外旅行・一時帰国のコストは減っているので、実際は上記の金額よりも少ない状況となっています。
なお、同じく医療費や税金などは一人暮らし同様、少ない傾向でありました。
✅ TOTAL:40,000~120,000元(152,000~416,000円)
DINKs・同棲カップルの生活については、趣味によって、支出の差が開いたというのが印象です。当然ではありますが、グルメが好きだったり、旅行が好きだったりと趣味への支出によってコストによって幅が生じます。
今後の将来設計によっても、今でしかできないこともありますし、人生を豊かにするためにも趣味にお金をかけることもとても重要と思います。
コロナウィルス以降は、海外旅行に行けないため、台湾国内旅行が人気ですね。
台湾南部(高雄、台南、墾丁など)、東部(花蓮、台東など)、離島(澎湖,馬祖,小琉球など)、時期にもよりますが、予約がとれないことも多々ありますね。
収入を踏まえて、将来設計をしながら、趣味への支出もしていくことで、長期的により豊かな人生になりますね。
私も、若い頃に行った、高級レストランや高級リゾートで受けた高いホスピタリティのサービスは忘れられないものがあります。
とても勉強になりまして、実際にビジネスにも生きていると思っています。
趣味・嗜好と支出のバランス、重要ですね^^
ケース3 子持ち編(父母&子供2人)
✅ 家賃:40,000~80,000台湾元(152,000~304,000円)
さて、まずは家賃です。
築5年内~25年といった古いものも含まれており、また、広さは28坪~45坪(共用スペース含まず)となっています。
子供が大きくなればなるほど、子供用の部屋が必要になるなど、家賃も比例して高くなる傾向ですね。
台北市内で、築浅でそれなりの広さを求めますと、10万台湾元を超えることも多いです。
生活コストを考える上で、ここでも家賃が最大の課題となります。
✅ 食費:20,000~40,000台湾元(76,000~152,000円)
子供を有する家庭となると、自炊をする頻度が多くなる印象です。
平日は自炊のみで対応、自炊に加えて数品をテイクアウトやUber eats及びフードパンダなどのデリバリーケースを利用も多かったです。
週末は外食に行くというケースも多く見受けられます。
特に台湾人の家庭だと、週末にその両親と共に外食を含めた食事を行う文化があります。
✅ 生活基本コスト:25,000~70,000台湾元(95,000~266,000円)
子供の学校の費用、水道光熱費・通信費・各種サブスクプリション費用などが含まれます。
学校費用について
どの学校に行くかで大きな差が出るところです。主な学校費用についてまとめてみました。
- 台湾の公立小学校
- 台湾戸籍を有する方は義務教育は無償です。
外国人でも最低限のコストで済みます。 - 授業料や教材費:1,000~2,500台湾元/半期
- 給食費:50~60台湾元/一食(12時以降に授業があるかないか、放課後のクラスを申し込んでいるか否かで異なりますので、一食あたりで記載しています)。
- 台湾戸籍を有する方は義務教育は無償です。
- 台北日本人学校
- 日本人の方の場合もっとも多い選択股かと思います。
- 最初にかかる費用:入学金40000元、施設設備費60000元
- 授業料:小学部7500元/月、中学部:7600元/月
- 施設設備使用料2700元/月
- その他:PTA会費300元/年、教材費6000〜15000元/年、スクールバス費用など
- 初期費用を除くと月平均で17,000~22,000台湾元といったところでしょうか。
- ※台北日本人学校の校納金規定
- 他の私立小学校の例
- 台北市復興小学校:約16万台湾元/学期(学費のみで、その他の雑費等は含まれない)
台北の名門私立小学校。
301 Moved Permanently - 台北市立人小学校:約24~28万台湾元/学期(学費のみで、その他の雑費等は含まれない)
国際教育・英語教育を重視した小学校。日本人含む外国人家庭にも人気です。
台北市私立立人國際國民中小學臺北市私立立人國際國民中小學是一所位於臺灣臺北市大安區的私立雙語國際國民中小學,推行「我的領導力」及「七個好習慣」,是美國Franklin Covey Education總部認證全球第59所「領導力燈塔學校」,設有國中部、小學部與幼兒園
- 台北市復興小学校:約16万台湾元/学期(学費のみで、その他の雑費等は含まれない)
- 日本語可能な幼稚園
- 月20,000~25,000台湾元程度
- この他、スクールバスや幼稚園内のイベント費用(遠足など)
- 日本語ができる幼稚園を中心に、バイリンガル・モンテッソーリを含めて、台北の幼稚園の詳細はこちら「【台湾台北 子供の幼稚園どうする?】安心して我が子を預けたい【今後を踏まえる】」にまとめています。
- 【参考】台北アメリカンスクール
→身近な台湾人の知人の子供が通っていますが、別格で高く、上記の平均生活コストの算定では度外視しています。- 初期費用:登録料50,000台湾元、ビルディング費用6,500台湾元、キャピタル費用350,000台湾元、申請費用10,000台湾元(再申請料5,000台湾元)
- 授業料:幼稚園~グレード5年までは802,720台湾元/年、グレード6年~12年は890,245台湾元
- 特別教育費(Alternative Education Fee):グレード2年2,710台湾元、3ー5年7,720台湾元、6~8年9,680台湾元
- EAL(English as an Academic Language)費用:申し込んだ場合のみ発生し、学年共通で322,780台湾元/年
- スクールバス(年間): 29,000台湾元/片道、 58,000台湾元/往復
- https://www.tas.edu.tw/
- 高雄にもアメリカンスクールがあります。
https://www.kas.tw/
https://www.kas.tw/wp-content/uploads/2021/04/School-Fees-2021-2022.pdf
費用は台北アメリカンスクールの半分程度といったところでしょうか。
- 台湾の小学校選びについて、詳細を把握したい方はこちらの記事が参考となります。
水道光熱費
いずれも2ヵ月に一度の請求です。平均的には以下の間くらいです。
夏場の冷房を使用するシーズンは、高額になります。台湾は暑い季節が長いです。加えて、専業主婦の家庭や日中も家に誰かいる家庭では、さらに高くなる傾向です。
- 水道代:300~700元/2ヵ月
- 電気代:4,000元~10,000元/2ヵ月
私の家は、専業主婦の家庭です。夏場は冷房を日中も含めてずっと使います。
そのため、ピークシーズンでは、10,000台湾元/2ヵ月程度以上となることもあります。 - ガス代:300~700元/2ヵ月
✅ その他:15,000~50,000元(57,000~190,000円)
子供塾や習い事の費用、衣類、交際費、交通費、旅行、美容院、医療費、税金などです。
ここも趣味や交流幅に応じて交際費や交通費には差があります。
ここで大きな差が出たのは、旅行が趣味かどうかですね。
毎月のように旅行されている方もいたため、このあたりで支出に差が出ました。
台湾駐在の方も、駐在期間中に台湾を満喫したいから旅行が多いということもありましたし、また、日本への一時帰国の多さによっても差がありました。
但し、コロナウィルス以降は、国外旅行・一時帰国のコストは減っているので、実際は上記の金額よりも少ない状況となっています。
なお、同じく医療費や税金などは一人暮らし同様、少ない傾向でありました。
✅ TOTAL:100,000~200,000元(380,000~760,000円)
ここでもコストの大きなウェイトを占めるのは家賃です。
やはりここをどう抑えるかが最初のポイントとなります。
そして、子持ち家庭で分かれ目になりますのは、学校費用と塾や習い事の費用となります。
学校の費用は、インターナショナルスクールや日本人の先生・日本語というところで考えると高くなりますね。
他方で、公立小学校は極端に安い。
私の子供たちは、台湾の現地公立学校に通っています。最近では、公立学校に対して、台湾政府主導でバイリンガル教育を推進していることから、中国語のハードルをある程度乗り越えられれば、大きなメリットと思います。
中国語のハードルは高いかもしれないが、せっかく台湾に住むのであれば乗り越えたい壁の一つではあるし、前向きに考えれば親としても良い経験になりますね。
まとめ
それぞれの比較
どうでしょう、それぞれのケースにてイメージを持つことができたでしょうか。
今回のまとめはこちらです。※単位は台湾元(2021年11月現在、1台湾元=4円程度)
ケース1 | ケース2 | ケース3 | |
一人 暮らし |
DINKs カップル |
子持ち 4人家族 |
|
✔ 家賃 | 0.8~3万 | 3~4.5万 | 4~8万 |
✔ 食費 | 0.8~1.5万 | 1.5~3.5万 | 2~4万 |
✔ 生活基本コスト | 0.1~.03万 | 0.2~0.4万 | 2.5~7万 |
✔ その他 | 0.3~1.0万 | 0.5~4万 | 1.5~5万 |
✔ TOTAL | 2.5~6.0万元 | 4~12万元 | 10~20万元 |
生活によって、いずれのケースも差がありますが、逆に言えば、節約するポイントもいくつか分かったと思います。
台湾の生活コストは、日本と比べて決して安いとは言えません。が、世界から見ればある程度安い方と思います。
相場と支出の内容を把握して、台湾移住、節約の参考になれば幸いです。
台湾に住むのに抑えるべき支出のポイント
住居費用をなんとか抑えたい!!!
とにかく台北は高い!
駐在員で会社が住居費用を負担してくれる環境でない限り、まずはここが最大の課題です。
家賃を抑えるためには以下の3つかと思います。家賃交渉は最後です!
- 物件は多いまずは良さそうなものを探す!
人口は少ないわりに物件は多いので、まずは探すこと。
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家賃がリーズナブルな物件を見つけてもまだ早いです。
生活していく上でも家賃の値上げ要求を容易にされないためにも大家さんのお人柄をよく見ることが重要です。 - 最後に交渉!
そして、最後に大家さんと諸種交渉になります。
台湾の場合、家賃の交渉の他、家具や電化製品も付けてもらうことができます。
いずれも交渉です。住居選びで気をうけるべきことはこちらにまとめています。
台湾で住居を探す方は、絶対にチェックしておくべきです!
日本のモノはそれなりに値が張る…
日本を含む輸入食材や物品はそれなりに値が張ります。
日本のレストランも比較的高くなります。とは言いつつも、日本人にとっては欠かせないこともあるでしょうし、台湾では日本のモノが多いのもメリットですので、費用とにらめっこしながら対策といったところでしょう。
とは言いつつも、台湾には日本のモノが多く、台湾に住む日本人はどうしても頼ってしまうものです。それもコストの見合いですね。台湾における日本のモノがどれほど多いか、こちら「【台湾にある日本のもの】本当に多い/海外移住の価値観が変わる!」が参考になります。
車・移動コスト
ほとんどが輸入車となるので、車体価格は高いですし、台北で駐車場を借りるのも安くはありません。
他方で、タクシーや配車アプリ(Uberなど)が日本と比べるとはるかに安いので、車を保持せず、移動手段を検討することは、支出を抑える上で有効ですね。
こちらの記事も参考して、移動コストを抑えてみてください。
コスト・支出だけでない!収入も気になるという方はこちら
台湾の平均賃金・給与って…?
台湾の平均賃金・給与を徹底的に分析。業種別に見たらこんなにも差が!!!
そして、台湾にいる日本人はどんなものか? 台湾の収入・おカネ事情はこちら「【台湾おカネ事情!これが給与実態!】現地採用の狙い目!【日本人の年収は?】」で丸わかりです。
さらに、海外移住・台湾移住にあたって、収入をアップさせたい!こちら「【海外移住で年収・収入アップ】台湾含めて現地転職ならこれだけは押さえたい!」も参考にしてみてください。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
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