はじめに
台湾で利用される言語は何ですか?とよく質問されます。
台湾語?
それとも中国語?
台湾語は中国語と違う?
今回は台湾の言語環境についてです。この記事によって、台湾で利用される言葉について理解できます。
これから台湾に移住される方、旅行される方、留学しようと思っている方に対して、利用される言語、学習できる言語について参考になればと思います!
台湾の公用語について
結論から言いますと、
台湾の公用語は中国語(北京語/マンダリン)です。
日常生活、職場、学校教育で利用される言語の大半は、中国語となります。
但し、これ以外に、台湾語、客家語、原住民族の各種言語など、実は20を超える多くの言語が存在しています。
そのため、テレビ番組では中国語の字幕がつくことが多く、電車やバスといった公共の交通機関でも一度に複数の言語がアナウンスされます。
台湾語とは何か
一般的に、台湾語というと、「閩南語(Mǐnnányǔ)」を言うことがありますが、ローカルな言語として今も広く台湾語が用いられています。ご年配の方、高雄や台南など南になるにつれて台湾語の利用頻度は多いように思います。
上述の通り、台湾の公用語は、中国語の中でも最も利用されている北京語/マンダリンとなり、学校教育の場でも中国語で実施されます。
そのため、最近では、若者の方で台湾語ができず中国語しかできない方もいます。台湾人なのに台湾語ができない?少し不思議ですよね。
他方で、このような問題に対処するため、台湾の公立学校では、母国語の授業があります。そのため、この台湾語を選択して学習される学生がたくさんいます。
この母国語の授業は、台湾人の現地語の一つである台湾語の基礎を学習する目的のほか、台湾が国際化を促進するため、外国人や帰国子女に対する言語教育の一環の目的としても導入されています。
台湾で利用される中国語と中国大陸で利用される中国語の違い
台湾の方が利用される中国語ですが、中国大陸の方が利用される中国語と違う点がいくつかあります。
🌎 台湾で利用される中国語と中国大陸で利用される中国語の相違点
✅ 利用される文字が繁体字と簡体字で異なる
例:日本語の「楽」
・台湾(繁体字) → 樂
・中国(簡体字) → 乐
✅ 台湾では巻き舌の発音が少ないなど発音の習慣の違いがある
✅ 読み仮名はピンイン(アルファベットをベースとしたもの)ではなく、ポフォモフォと言われる文字を使う
✅ 言い回しや文法、用法が異なることもある
例:おはようございます
・台湾 → 早 / 早安
・中国 → 早上好
こちらの記事「☕【おはようの中国語は注意⁉】早?早安?早上好?【台湾と中国の違い】」で詳細をチェック!朝から空気が凍りつかないように!
✅ 一部の単語については、読み方や単語が違うこともある
例:ゴミ
・台湾 → 垃圾 lèsè
・中国 → 垃圾 lājī
などといった違いがあります。
しかし、そもそも中国大陸内でも様々な中国語の種類がありますし、台湾人と中国人でのコミニケーションしている光景を見ても特に問題はないようなので、基本的には台湾人が利用する中国語は世界で通じる中国語と言えます。
各国で利用される中国語の違いについて
台湾、中国大陸本土、香港で利用される中国語もそれぞれ異なる部分があります。
さらに中国語は、シンガポールやマレーシアなどの華僑の方が多い国でも広く利用されています。
台湾人は、北京でも上海でも香港でも、さらにシンガポールやマレーシアなどにも多い華僑との方との中国語のコミュニケーション、日本人の私から見るに全く問題なくやり取りしています。
それぞれの国で利用される中国語の違いをまとめてみますと概ね以下のようになると思います。
🌏各地で利用される中国語
地域 | 台湾 | 中国大陸 | 香港 | シンガポール・ マレーシアなど |
文字 | 繁体字 | 簡体字が多い | 繁体字 | 簡体字が多い |
言語 | 北京語/マンダリン | 諸種あるが、北京語/マンダリンが標準語とされる | 広東語 | 北京語/マンダリンがベースだがアレンジされているものもある |
備考 | 台湾語などローカル言語がある | 方言が多い | 公用語は基本的に英語 | 英語も広く利用される |
今回は、知られていないことも多い、台湾の公用語、及び台湾で利用される中国語についてでした。
中国語の利用価値は高まっています。台湾で世界に通用する中国語を学んでいきましょう!
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今こそ、中国語を学ぶチャンス!
世界で最も利用されている言語、「中国語」。
中国、台湾、香港だけでなく、シンガポール、マレーシアといった国でも中国語が公用語として利用されており、ビジネスでも多いに役に 立ちます。
しかし、日本人で習得している人は極めて少ないです。
これって、チャンスだと思いませんか?
転職でも自身のビジネスでも、中国語は大いに役に立つでしょう。
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まずは、発音の基礎を学習し、半年、自分に合った勉強法で継続して頑張ってみることです。
日常会話の基本はできるはずです。
・発音(ピンイン)の読み方は、学校やオンラインスクールで学ぶな!
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・教科書やテキストの文章を学ぶのでなく、自分の言いたいことを中文で言えるようにする
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ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
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