正常な暮らしができること、本当に感謝しかないです
多くの方が犠牲になり、そして今なお猛威を奮い、
世界中の生活を変えたコロナウィルス。
在宅勤務、リモートワークが当たり前となり、
Face to Faceのミーティング、飲み会、人が集まる活動、人と実際に会ってのつながりは少なくなりました。
コロナ禍では、仕事のみならず、学生の生活、家族や友人との過ごし方も大きく変わりました。
ワクチンが普及しつつも、世界ではまだ感染者が多い地域もあり、まだ終わりが見えないこの戦い、いったいいつまで続くのでしょうか。。。
2019年末のコロナウィルスの蔓延以降、台湾は、政府の早く的確な対応の結果、一部の制約はあるものの、正常な暮らしができてきました。
2021年5月にコロナ感染者の増加によって、警戒レベルはあがり一定の自粛生活を余儀なくされましたが、これも台湾政府のいち早い対応、そして懸命不断な努力の結果、2021年10月現在も概ね正常な生活に戻ることができています。
正常な生活…
- カフェで友人とおしゃべり
- 同僚との飲み会
- おじいちゃん・おばあちゃん含めて家族皆で団らん
- 旅行に買い物、結婚式、ライブ、各種人が集まってのイベント
- みんなでスポーツ
- 幼稚園児は皆で課外授業や遠足を楽しみ
- 学生は毎日同級生と切磋琢磨、授業に、学校行事に、部活動、青春を謳歌などなど
こんな当たり前のコト、でも、コロナ禍では、世界の多くで当たり前でなくなってしまった期間が長かった。
しかし、台湾では、一定期間の自粛を除いては、ほぼ正常な生活を送り続けることができています。
当たり前の日常を送れること、普通の暮らしができること
これについては、台湾政府と、そして台湾人というとても意識と民度の高い人たちに対して、
感謝という言葉しかありません。
台湾に住む外国人である私としては、
そんな台湾に感服し、そして、迷惑をかけることはしないように、と思うばかりです。
さて、前置きが長くなりましたが、台湾では、2019年末以降、2021年5月まで正常な生活を送ることができ、そして、感染拡大を再度抑えきって再び正常に戻してきました。
一度きりの人生、時間に限りある人生、今という一瞬、家族や知人との今の時間は限られています。
このコロナウィルスという大きな壁を私たちは乗り越えていかなければなりません。
今回は、どうして台湾がコロナウィルスを抑えることができたか、
そして、台湾の状況を知ると共に、
今後、コロナウィルスと向き合うためにも必要な情報をお伝えしたいと思います。
この記事によって、台湾のコロナウィルスに対する、また人に対する対応について、
学ぶところがたくさんあるでしょう。
正常な生活ができるだけでも大きな財産です。
なかなか大きな意思決定は難しいですが、きっかけがないと始めるのは難しいです。
これを機に移住の検討をはじめてみるのも良いと思います。
台湾におけるコロナウィルスの状況
2021年5月上旬までの感染者の状況
基本的には毎日10人以下の新規感染者しか出ておらず、感染者者の大半は域外、つまり台湾国外から台湾に来た方の感染となっています。
域内感染者については昨年暮れまで連続253日であったほど極めて少数です。累計感染者は域外も合わせて1200名程度、亡くなられた方は12名(2021年5月11日現在)となっています。
感染者は限定的、かつ、大半が域外で隔離によってそれ以上は感染が拡大しません。
そのため、デパート、レストラン、観光スポット、遊園地や博物館なども通常通り営業しており、各種イベントも開催されています。
公共交通機関や、デパート、商業施設など、一部マスク着用義務や検温が必要ですが、生活はおよそコロナウィルスの発生前と同じと言えます。
2021年5月中旬以降の感染拡大以降
2021年5月中旬以降、台湾では、一日に百人を超える感染もありました。
しかし、台湾政府主導の不断の対応の結果、2021年10月現在、ほぼ正常な生活に戻っています。
後段をご参照ください。
コロナウィルスを抑えることで多くのメリット
生活面、経済面、それらは互いにさらに好循環を生み出します、コロナウィルスを抑えることで多くのメリットがあると言えます。
- 家族と会う、友人・同僚と飲食をする、学生生活謳歌する、イベントが開催される、いろいろとありますが、台湾国内では、コロナウィルス前とほとんど変わらないノーマルな生活が可能
- 一部インバウンドに依存していた観光業は影響を受けたものの国内経済はほとんど安定稼働
- 台湾の中心である半導体産業が、巣ごもり需要やネット事業の活性化によって、輸出が絶好超
- 結果的に2020年は先進国の中で唯一GDPプラス成長、2021年もGDPは5%以上の成長見込み
台湾のコロナウィルス対策の特徴
ここは、一番すごいところです。本当に台湾に住んでいて良かったと思うところです。
台湾のコロナウィルスの対策の特徴は、
政府が、
国民の命と健康を一番に考えて、
リーダーシップを発揮し実態を把握しながら、
すぐに実行する
というコトかと思います。
徹底した水際対策、隔離措置、また、国民への徹底した説明、世界で最も早かったマスクのアプリケーション管理など、国民の混乱を防ぎながら実行する姿は素晴らしいとしか言いようがありません。
政府の対策のポイントはこの3つと思います。
国民の命と健康を一番に考えること
これはどこの国でも言っている言葉かと思います。
ただ、政府にとっては経済政策も考えなければならない、外交関係もある、中央政府は他にも考えることがあり、実際、一番に置くことは、ものすごく難しい。。。
賛否両論もあるでしょう。
ただ、台湾では、政府が国民の命と健康を一番に政策を実行していると感じている方が大半と思います。
口だけではなく、中身でです。
政府がリーダーシップを発揮し、民間の実態を把握しながら対応
先頭で指揮を取っていた陳時中氏が象徴ですが、毎日会見を開き、納得のいくまで説明をします。
IT担当大臣オードリータン氏は、アプリケーションを駆使して国民の声を聞く、
この結果、台湾政府は、実態を把握した対応が実行できていたのだと思います。
政府の適宜・適切な情報発信(ネット、各種メディア、LINE、SNS、ショートメッセージでの警告など)は毎日国民へ届きます。
オードリータン氏は、「3つのF」にて、つまり、「Fast(早く)」「Fair(公平に)」「Fun(楽しく)」を掲げ対策を実施していることは、有名になりました。
Funには、情報発信、伝え方をできるだけ国民が混乱しないよう、心配しないよう、楽しく実施する意味が込められています。
犬のマスコットキャラやLINEのスタンプを使って、国民に情報を発信しているのは有名ですね。
すぐに政策と対応を実行する
とにかく早いです。
例えば、2021年1月頃、桃園にある病院にてクラスター(集団感染)が発生しましたが、この際、病院関係者中心に3,200人以上を隔離対象としました。
3,200人を一気に隔離です!
この対応には驚きました。しかも本当に早かったです。
他国で実行するには、法律や人権等の問題もあり、賛否両論はあるのでしょうが、
ここも感染拡大をいち早く食い止めるため、国民の安全を一番に考えるためには、
有無をいわず素早く実行することが大事ということが良く表れたところでした。
台湾政府のこの対応、これはビジネスや人間の人生にも共通して使えるメソッドが集約されています。台湾政府から学ぶことができる人生の教訓、こちらの記事「【台湾から学ぶ】コロナウィルス拡大に対する台湾政府の懸命な対応【人生・ビジネスにも通ずる】」にまとめてみましたので、ぜひとも参考ください。
「台湾モデル」コロナウィルスの台湾の対応
台湾の対策については、こちらの動画が日本語の翻訳版がありまして、まとまっています。
何回も見てしまいました。
改めて、感服します。
「台湾モデル」動画
https://www.youtube.com/watch?v=vwpTqLTE3s4
※潮台灣Trending Taiwan より
台湾の具体的な規制措置
現在の主な規制としては、一部の場所でのマスク着用義務、及び隔離措置があります。
マスク着用義務
- 公共交通機関など、一部のおおやけの場所でのマスク着用義務(罰金もあります。)
隔離措置
国外から台湾に入国した場合等、隔離措置があります。
この隔離措置は非常に徹底した管理がされています。
-
- SIMカードの入った携帯の貸与
- 毎日の電話連絡(ホテル滞在の場合、ホテルの電話にも連絡があります)
- 防疫ホテルへの徹底した指導
- 隔離中に外を出た場合等、思い罰則(最高10万台湾元)
【まとめ】考えてみたい、これからの自分の人生
コロナによって、世界が変わってしまいました。
ワクチン接種が始まり、だいぶ普及しましたが、変異株との闘いは多くの犠牲を生みました。
一時的に感染が減る瞬間があっても、今後、コロナウィルスがまた暴れる可能性はあります。
在宅勤務、オンライン授業、制限がされた日常生活、正常な生活ができるようになるには、まだ時間がかかるかもしれません。
また、台湾含めて、海外旅行やビジネス上の制限のない往来はいつとなるか。
このまま世界はどうなってしまうのか。
台湾は、基本的にずっと正常な生活が送ることができています。
未来のことはわかりませんが、
政府自らがリーダーシップを発揮して国民ファーストで動いたことが一番のポイントとして、コロナウィルスを抑えきっていることは言えます。
実際に2020年に起きた初波、第二波、以降も見事に実績として抑えきっています。
コロナウィルスの対応だけで政府の対応を評価するわけではありませんが、
ただ、こういう事態だからこそ、政府の本当の姿が見えるとも私は思います。
誰もが予測が難しかったことであり、本当に政治や政策は難しいものと思います。
ですから、日本や他国を否定するつもりもありません。
ただ、台湾の対応は本当に素晴らしいということは言えます。
改めて、ここ台湾に住んで、家族、子供たちと一緒に普通の生活を送れることに感謝をしています。
富裕層を中心に海外への移住が増えていますが、若い方、一般の方も海外移住が増えています。
私も、直接色んな方から台湾移住の相談をされるようになりました。
こういう話をすると、逃げるのか?とか、日本を捨てるのか?とかおっしゃる人がいます。
日本にはこういう発想をする方が多いなと思います。
ただ、自分自身の人生、幸せを追い求めて逃げてはダメなのでしょうか、
リスクが目の前にある時に逃げることは普通ではないでしょうか、
海外に行ったからといって、日本を捨てるなんて思っていませんし、私は日本人でもありますので、日本人の方には特にもっと豊かになってほしいと常に心から思って行動しているつもりです。
こういった予想もしなかった時だからこそ、人生を考えるきっかけになることもあります、こういうタイミングでないと改めて自分の人生を考えられないこともあります
これからの人生を生きていく上で、海外移住は一つの選択肢ですし、
私は海外に住んでみて、本当に視野が広がったと思っていますし、いい意味で価値観が変わりましたし、日本の見方も変わりました。色々と日本人の方に向けてメッセージを発信したいなとも思えるようになりました。
台湾は素晴らしい国です。
普通の生活ができること、当たり前の日常、これがこんなにも幸せなことか、改めて痛感します。
海外移住を考える中で、日本人にとって住みやすい台湾は選択肢になると思います。
コロナウィルス警戒レベルの引き上げ
2021年5月11日~の警戒レベルの引き上げ
2021年5月11日より、屋内の人数制限等の感染防止措置が発令。
台湾東部の宜蘭などで、感染経路不明の域内感染者6人が確認されたことを受けての措置です。
2021年5月当初の主な措置の概要は以下の通りです。
- 混雑した場所への出入りを控える。感染リスクが高い場所に出入りする場合は終始マスク着用義務。従わない場合は罰則規定もあり。
- 屋外500人以上/室内100人以上の集会を原則として中止。人と人の間隔をあけた対応、マスク着用義務などが求められる。
- イベントや営業場所、公共の場所でのソーシャルディスタンスの確保の徹底、マスク着用の徹底。
- 飲食業者に対する、連絡先登録制、店内の定期的な清掃・消毒の徹底。
- 公共交通機関(台鐵・高鐵、高速バスなど)における飲食の禁止。
2021年5月15日~ コロナウィルス警戒レベルを2から3へ引き上げ
2021年5月15日、前日の感染者180名を受けて、警戒レベルが2から3へ引き上げられています。
今後2週間について、
映画館等の娯楽施設、博物館等も閉鎖。
屋内で5人、屋外で10人の集会人数制限が設けられ、
さらに屋外でのマスク着用も初めて義務付けられます。
2021年9月以降 警戒レベルは2を維持するものの徐々に緩和
依然として、マスク着用義務等はあるものの、屋外運動のマスク着用が解除されたり、集会人数制限も緩和されています。
国内感染者がゼロの日も多いことから、緩和モードとなっています。
いずれにしても、ここまでの政府の対応、毎日の記者会見、各種リリース。2021年5月に感染拡大となりましたが、そこから約4か月ちょっと、再び感染ゼロへ抑えることができた政府の実行力。これは本当にすごいと思います。
ワクチン普及もなされており、再度ほぼ正常な状態に戻りつつある台湾です。
それにしても行動が早い!
本当に、この第一歩の早さが大事なのだと思います。
これからも台湾に感謝をし、そして応援したいと思います。
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